こんばんは。
今日、1月31日は、フランツ・シューベルトの誕生日でした。
オーストリアに生まれたシューベルトは、アマチュア音楽家の父から
指導を受け、見る見る才能を伸ばしていったそうです。
どの作曲家も良き師に出会い、もちろんそれだけが全てではないですが、
能力を伸ばしてもらったり、引き出してもらって世の中に出る事ができたのだと、
教育の大切さを、痛切に感じました。
自分が今日、ここまで来られたのは、本当にたくさんの先生方と、
ご縁があって訪ねて来て下さった、生徒さんたちのお陰です。
自分が気がついていないだけで、どれほど見えない場所で
支えて下さった人がいらっしゃった事か、、。
シューベルトと言うと、まず歌曲を思い出します。
「楽に寄す」 「美しき水車小屋の娘」 「野ばら」など。
特に「魔王」は教科書に載っていて、当時、怖かったのを思い出します。
「魔王」は、ゲーテの詩からインスピレーションを得て作家したらしく、
ピアノ曲、即興曲Op90-3を作曲した人と、同一人物とは思えない
「緊張感 対 幸福感」のドラマチックな不思議さがあります。
即興曲Op90-2は、発表会などで弾かれる生徒さんも
多いと思いますが、3番もとても美しい曲です。至福の時を感じます。
大人になってから弾くと、より味わい深いかも曲かも知れません。
ソナタで言うと2楽章のような、ゆったりとした曲です。
私が毎日のようによく聴くのは、ホロヴィッツの弾く即興曲Op90-3の
演奏です。まるで指が動いていないような、低い位置で歌って(弾いて)
います。
しかし、指先にはしっかり重みが乗っていて、
張り詰めたメロディーをつむいでいます。
うっとり。。。
今日も最後まで読んで頂き、ありがとうございました。