飲酒運転のBTS・SUGAの所属事務所HYBE「スクーターとは知らず」…首を傾げる法曹界

飲酒運転ＢＴＳシュガさんの所属事務所ＨＹＢＥ「スクーターとは知らず」…首を傾げる法曹界（１）

ＢＴＳ（防弾少年団）のＳＵＧＡ（シュガ、本名ミン・ユンギ）さん（３１）が６日夜、ソウル竜山区漢南洞（ヨンサング・ハンナムドン）ある道路で飲酒状態で「電動スクーター」を運転したことを受け、道路交通法を違反していなかったかどうか警察が調査している。

免許取り消しとは別に飲酒運転は刑事処罰も可能だ。血中アルコール濃度０．０３～０．２％の単純飲酒運転は１年以上～５年以下の懲役または５００万～２０００万ウォン（約５３万～２１４万円）の罰金、０．２％を越える場合は２年以上～６年以下の懲役または１０００万～３０００万ウォンの罰金刑を受けることがある。

（１）「サドルがついたキックボード」　キックボードで刑事処罰免除狙ったか

ＳＵＧＡさんと所属事務所Ｂｉｇ　Ｈｉｔは事件が伝えられた初期に「電動キックボードを運転した」と明らかにして論争になった。電動キックボードを飲酒運転したことが事実なら免許は取り消しになっても刑事処罰は免じられる場合があるためだ。

外見は似ているが電動キックボードと電動スクーターは法的に異なる扱いを受ける。電動スクーターは「二輪自動車」ないしは「原動機装置自転車」だ。二輪自動車は排気量・出力の大きさとは関係なく１～２人乗りに適するように製作された車を指し（自動車管理法第３条）、そのうち排気量１２５ｃｃ以下（最高定格出力１１Ｋｗ以下）は原動機装置自転車に分類される。（道路交通法第２条）「個人型移動装置（ＰＭ）」は原動機のうちでも最高時速２５キロメートル、重量３０キログラム未満のものを称する。ＰＭである電動キックボードは飲酒運転の処罰を規定した道路交通法第１４８条２で「個人型移動装置を運転した場合は除く」という例外規定によって刑事処罰を受けない。反面、電動スクーターは刑事処罰を避けることはできない。

論争が大きくなるとＢｉｇ　Ｈｉｔは８日、「サドルがついたキックボードだと判断したが追加確認の過程で性能と仕様により分類が変わり、事故責任範囲も変わる可能性があることを認知した」と一歩遅れて明らかにした。「事案を縮小するためにキックボードと明らかにしたのではないか」という論争が起きた理由だ。ある弁護士は「ＨＹＢＥが法律の諮問を受けないでコメントを出すはずはないが、法曹人ならこの事件を聞くと同時にすぐに『機種は何か』を聞いて、ＰＭかそうでないかから確認する」としながら「確認もせずにコメントを出したという説明が信じられない」と指摘することもした。

飲酒運転ＢＴＳシュガさんの所属事務所ＨＹＢＥ「スクーターとは知らず」…首を傾げる法曹界（１）（中央日報日本語版） - Yahoo!ニュースＢＴＳ（防弾少年団）のＳＵＧＡ（シュガ、本名ミン・ユンギ）さん（３１）が６日夜、ソウル竜山区漢南洞（ヨンサング・ハンナムドン）ある道路で飲酒状態で「電動スクーター」を運転したことを受け、道路交通法を

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（２）なぜ「『キックボードで飲酒運転できない』…知らなかった」と主張？

ＳＵＧＡさんは初期のコメントで「近い距離という安易な考えと飲酒状態では電動キックボードが利用できない点をそこまで認知できなくて道路交通法規を違反しました」と明らかにした。キックボードも「飲酒運転」に該当するかどうか知らなかったという趣旨だ。しかし法曹界では「知らなかったというのはすぐには納得しがたいが、たとえそうだったとしても罪が減じられるわけではない」という反応が多数だ。ある弁護士は「たとえ芸能活動などで忙しく世の中の移り変わりが分からないことがあったとしても、三十を越える人が予想する程度の常識からかなり外れた説明」としながら「酒を飲んで何であれ運転するというのが最近の常識からは想像できず、近い距離なので安易に考えたというのも納得できない説明」と話した。

「自分の行為が法令によって罪にならないと誤認した行為はその誤認に正当な理由がある場合に限り罰しない」という刑法第１６条（法律錯誤）などの規定が一部あるものの、ほぼ認められる場合がないというのが法曹界の大半の意見だ。ある部長判事出身の弁護士は「主張はできるが、ほとんどの場合、受け入れられることがない」とし「裁判に進む場合、かえって反省していないと映り、量刑に不利になるかもしれない態度」と話した。ある地方法院部長判事も「あの程度は単純に容疑を認めて反省すれば略式起訴で終わる事案なのに、あえて無知を強調することが法理的には特に意味がない」と話した。

「飲酒状態でキックボードを運転してはいけないとは知らなかった」という説明とＳＵＧＡさんの行動が矛盾するという反応もある。７日に公開された防犯カメラの動画によると、ＳＵＧＡさんは６日夜漢南（ハンナム）交差点付近の道路で歩道に隣接した車道に移動した。ある弁護士は「キックボードに乗って車道に行ったということは『車』と認識したということだが、飲酒運転ではないと考えたというのがさらにつじつまが合わない」と指摘した。

（３）ＳＵＧＡさんは自動車普通免許所持…無免許運転ではない

ＳＵＧＡさんは７日、コメントを通じて運転免許が取り消しになったと明らかにしたが、２０２４年８月現在、道路交通法施行規則上免許取り消し基準は血中アルコール濃度０．０８％以上だ。ＳＵＧＡさんは単純飲酒運転初犯で今後１年間免許を受けることはできない。原動機免許は１２５ｃｃ以下のスクーターだけを運転できるが、ＳＵＧＡさんは２種普通自動車免許を所持していて電気スクーターの仕様が１２５ｃｃを越えても無免許運転には該当しないものとみられる。

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