これまで、枕と美容の関係性として
シワやくすみ・むくみ、二重あごなどについてお伝えしてきました。
今回は「寝方が歯並びに与える影響」についてお話しします。
仰向け、うつ伏せ、横向き・・・
寝方というのは、多くの人が無意識に行っている習慣の一つですよね。
実は、寝方(寝姿勢)によっては
歯並びに影響を及ぼすこともあるんです。
横向きで寝ている時、あごを突き出して寝る癖があると
上下の歯の噛み合わせがズレてしまい
歯にかかる力が均等に分散されずに
特定の歯に対して長時間にわたって圧力がかかり続けるという状態になります。
そして、その状態が長期間続くと
歯が徐々に移動したり歪んだりして、歯並びが悪くなってしまうんです。
※歯列矯正を終えた直後など、
歯並びが安定していない段階では、特に注意が必要です。
また、寝ている間、無意識に歯ぎしりをしてしまう人もいますが
歯ぎしりは歯に強い力が加わるので、歯並びにも影響を与えます。
歯並びへの影響が気になる方へのおすすめの寝方は、「仰向け寝」です。
POINT背骨の自然なS字カーブを保ちながら、
できるだけ口を閉じて仰向けで寝る
仰向け寝の場合、上あごと下あごが正しい位置に揃い
噛む力が均等に分散されるため、
過剰な圧力による歯の移動や歪みを抑えることができるので
横向き寝に比べて歯並びへの影響が軽減されます。
また、仰向け寝は歯ぎしり予防にもなりますし
口が閉じている状態で寝ることで、歯ぎしりの発生を抑えることができます。
歯並びには横向き寝よりも仰向け寝がおすすめとお伝えしましたが、
個人差や健康状態、身体の特性によって寝る姿勢の選択は異なりますし
仰向けが難しいという方もいると思います。
寝方を変えたいと思っていても、
これまでの習慣によって、無意識のうちに普段の寝方に戻ってしまい
中々寝方が変えられないという方もいると思います。
その場合は、できるだけ背中(背骨)を支えられる
適切な硬さのマットレスや枕を使用し、
✓ 口を閉じて寝る
✓ 背骨の自然なS字カーブを保ちながら寝る
を心掛けることで、
歯並びに対する影響を軽減することができます。
睡眠は毎日のこと。
つまり寝方次第で、毎日×数時間もの間、
歯はもちろん、肌や身体などに様々な影響を与え続けていることになります。
定期的に歯科検診を受けて歯の健康を維持することも、とても大切です。



