根拠のない不安が溢れ出しました。まだ何も起こっていないのに…

だからベッタリと甘えてみることにしました。

「なんだどうした。元氣なのか?」母)

いつも、元氣がないときに電話をしてしまうから最初から母の声は心配氣味。

「あのね、じぶんの力で切り抜けたいの。だから元氣が出るようにお母さんの声を聞かせて。」Ryo)

カラカラと笑いながら旅好きな母は今年の旅行プランなどたのしそうに話してくれた。肩の力が抜けたこんな母の話し方が安心する。

「どうだ?元氣でたか?」母)

「まだ、足りない。もっと。」Ryo)

緊張の糸が切れて涙が出そうになる。
カラカラ笑いながら今度は父に電話を代わってくれた。

「なんだね、元氣にしてるのかい?」父)

「うん、遅くなったけどお誕生日おめでとう。お祝いの勢いで言っちゃうけど、お父さん大好きだよ。愛してる。」Ryo)

「あはは、ありがとう。でも相手がちがうだろ?俺じゃ困るじゃんか。」父)

大切な人に大好きな氣持ちを伝えるのってこんなに嬉しいんだ。感動してうるうるした。そう言えば最近心から氣持ちを伝えていなかったかも。受け止めてもらえる喜びを思い出した。
ひとしきり父と話をして、電話口に母が戻ってきた。

「Ryo大好きだよ。って言って‼」Ryo)

初めてそんなおねだりをした。当たりまえ過ぎて名前を呼んでそんなことを言ってもらった記憶がなかった。胸がいっぱいになった。こんなにその言葉がほしかったんだ。

「Ryo大好きだよ。」母)

 「ワタシも大好き‼」Ryo)

胸元からカァ~っと熱くなるのがわかった。涙声になるのをこらえるのに必死だった。電話を切ったあとも体の熱は冷めなくて涙が止まらなかった。言葉ってこんなに嬉しいんだ。

いつしか胸一杯の不安は小さくなってた。
無条件に愛して愛されるしあわせを体感できた氣がした。こんなに心強いものなんだ。

 仕事の合間に氏神さまの所へ行っておみくじで言葉を頂くと、

『なさけこもったその一言に死んだこころも生き返る。
優しい一言がどれ程先方の胸に暖かい光を与え、力を添えるか。言葉には魂があり、力がある。常に神様と御一体になって、暖かい心を養い、よい言葉、優しい言葉で人を慰め、人をいたわり、明るい世の中を作りましょう。とげある言葉は人をきずつける。』

っと書いてあった。
さらにさらに両親の言葉の暖かさに包まれて暖まった。

ワタシにとって実家は、心配かけないように明るく振る舞い、疲れる場所。母は概念で縛られる鎖。っと思っていました。

縛り付けていたのはワタシでした。ようやく両親の胸の中に飛び込めたような氣持ち。
なんて愛しい人たち。

 両親から再びワタシは生まれた氣分。
優しい暖かい言霊を授けられました。
今度はワタシが多くの人たちに手渡ししていきます。

ありがとう、愛しています。