前回に続いて、私の夫と結婚しての各話ストーリー、感想、見どころなどなど、書いていきます。

 

ネタバレありです。

 

最終話ストーリー~悪縁との決着 そして新たなる未来へ~(後編)

 

警察署にて—。

検察の取り調べを受けていたユラは、一旦保釈されるも、逃亡と証拠隠滅の恐れがある為、検事から出国禁止を申請された為、今日中に国外から出なければと、秘書に言われるユラ。

 

 

「何時の便?」と聞くユラに、「3時間後、3時間半後、4時間後の便を押さえました。急ぎましょう」と、促す秘書に、ユラは、実行犯が生きていたことも含めて、秘書に強い憤りを感じていた彼女は—

 

 

「役立たずな秘書ね。クビよ」と、言い渡し、航空券を渡すよう迫る。

それに従い、航空券を手渡す秘書。

車に乗り込んだユラは自ら運転し、急発進して、空港へと向かうことに。

 

 

その姿を見守っていた秘書の頭上に、どこからか、花びらが舞い落ちてきて、それを不思議そうに見上げ、眺める秘書。

 

*        *        *

 

仁川空港を目指し、猛スピードで車を走らせ、乱暴な運転で、次々と前方の車を追い抜き、クラクションを鳴らし、道を譲るように迫るユラ。

 

 

その間、彼女の父親から電話が入るも、それも無視し、アクセルを踏み込み、更にスピードを上げ、ライトを点滅させ、何度もクラクションを鳴らし、前方の車を煽り、車線変更を繰り返す。

 

 

危険な運転を続け、必死の形相で空港へと向かうユラ。

 

*        *        *

 

翌朝—。

ジウォンとともに幸せな朝を迎えたジヒョク。

シャワーを浴び終えた彼は、鏡に映る自分の姿を見て、以前の事故死の記憶がよみがえり、目を閉じ、未来の不安に耐えようとする。

 

 

だが、ジヒョクが目を開け、再び鏡を見ると、体のハートマークが突然消えていることに気づく。

 

 

驚いた彼は、バスルームから出てジウォンに駆け寄る。

 

 

「ジウォンさん…」

ジヒョクのただならぬ様子に、「何?どうかした?」と尋ねるジウォンに、彼は、「消えたんだ…」と、自分の胸元をジウォンに見せる。

 

 

確かに、ジヒョクの体から青いハートマークが消え、一体何が起こったのか分かりかねている二人の耳に、オ・ユラが交通事故で死亡したとのニュースが入る。

 

 

凄惨な事故現場の映像が報道され、言葉を失うジウォンとジヒョク。

 

 

図らずも、ジヒョクの運命をユラが背負うことになったのだった。

 

 

二人の預かり知らぬところで、起こった出来事に困惑するジウォンとジヒョクの足元に、どこからか花びらが舞い散り、その花びらに嬉しそうにじゃれつく、二人の愛猫。

 

*        *        *

 

 

やがて季節は流れ、夏になり、行政裁判所にて、ヤン課長の離婚が成立する。

弁護士としてだけではなく、公私に渡り彼女をサポートし続けたイ室長と喜びを分かち合う。

 

 

ヤン課長は、室長に心から謝意を述べ、握手を求め、彼もそれに応じ、微笑み合う二人。

 

 

「外は暑そうだ。送りましょうか?」と、言う室長に、ヤン課長は、「シングルになった初日は友達と過ごします」と、やんわりと断り、室長に挨拶し、先に法廷を出ようとする。

 

 

だが、彼女は立ち止まり、室長のところに戻り、

「すごく高級な物ではないけど、食事をごちそうします。いいですよね?」と、食事に誘う。

 

 

ヤン課長の素直な申し出に、笑顔を返す室長。

 

*        *        *

 

ヤン課長は、新しくグラウンドオープンしたウンホのレストランに入ると、そこには、ジウォンとヒヨンの姿があり、歓迎を受ける。

 

 

ウンホも含めた4人で盛り上がり、ジウォンが「大事な友達、ウンホのレストランの開店も兼ねて一番高いものを奢ります」と言い、喜ぶヒヨン。

 

 

「ミールキットが大ヒットして、お世話になった皆さんに、僕が一番高い料理を贈ります」と、ウンホ。

 

 

「離婚した記念なので、私がおごるわ。一番高いのを」と、ヤン課長。

 

 

それぞれ、高い料理を奢ると言い、この場を楽しもうとする、みんなの姿に感激し、「なんて素敵な人たち、ホント最高!」と、ひときわ喜ぶヒヨン。

 

 

ウンホも交え、信頼し合える友達同士での食事を、心から楽しむ3人だった。

 

*        *        *

 

時は流れ、2014年のクリスマスー。

ジウォンとジヒョクは、初めて二人きりで過ごすこの日を迎える。

 

 

リビングには豪華なクリスマスのデコレーションが飾られ、サンタの帽子をかぶったジヒョクはジウォンに見守られながら、七面鳥の料理に奮闘していた。

「そんなに詰め込んだら、七面鳥が辛そう…」と、言うジウォンを黙らせ—

 

 

「大丈夫。見てて、我が家に代々伝わるレシピなんだ。父が教えてくれて、子供が生まれたら僕が教える」と、話しながら、調理を進めるジヒョク。

 

 

笑顔で見守るジウォンに、ジヒョクは「そういえば、子供につけたい名前はある?」と聞くと、戸惑う彼女の様子に、性急すぎたと思ったジヒョクは、

「ああ…今すぐ子供を作ろうっていう話じゃなく…これからゆっくり、可愛くて、いい名前を一緒に考えられたらと思って…」と、ジウォンの反応を伺う。

 

 

それに対し「…分かってるわ。でも、人生はどうなるか分からないし、それに、子供の名前を考えるのは、ちょっと…」と、まだ、未来に不安を抱えている様子のジウォンを見て、ジヒョクは急に真顔になる。

 

 

そして、料理の手を止め、「どうなるか分からないなんて…」と、近づき、ジウォンを抱き寄せ、彼女の額と首筋にキスをする。

 

 

そして、彼女を軽々と抱きかかえ—

 

 

こうしてるのに?分からない?教えようか…」と、ジヒョクが言い、二人は笑い合いながら、寝室へと消えていく。

 

*        *        *

 

 

 

ジヒョクの暖かな愛に包まれ、少しずつ彼との未来を思い描けるようになったジウォンは、亡き父に語りかける。

『お父さん、私は幸せです。私が立派な人間になったわけじゃない。私はカン・ジウォンのままです』

 

ペク・ウンホシェフのミールキットの業績は500万個を突破し、マーケティング部は活気に満ちていた。

 

 

新商品の試食を始める、ユ・ジヒョク部長とマーケティング1課。

 

皆で新商品を試し、高評価で、ヤン課長とヒヨンがお酒に合いそうと言い、ジウォンは、早速マーケティング戦略を提案する。

 

 

そこへビールを用意し、勤務中に飲酒するキム代理はジヒョクは注意され、ヤン課長に助け舟を求めるが、ジヒョクを始め、皆から呆れられてしまうキム代理。

 

 

会議を終え、キム代理はジウォンに、前のミールキットの企画は、自分が妨害したことを告白し、謝罪する。

 

 

そんなキム代理にジウォンは、そのことは既知であり、最近は頑張っているし、過ちを認めるのは立派で、以前と違うと、彼を褒める。

 

 

それに気を良くしたキム代理は、訳の分からない独り語りを始め、やっぱり面倒な人だと思ったジウォンは、彼をそのまま放置する。

 

*        *        *

 

『かなり色んなことが変わった』

 

ある日の夕飯にジヒョクは、豚肉のクッパをジウォンに振舞う。

礼を言い、早速食べようとする彼女を止め、“ジョングジ”を入れなきゃと、得意げに言う。

 

 

ジヒョクにジョングジを入れてもらい、そのクッパを食べ、驚くジウォン。

 

 

その味は前にジヒョクと行った釜山の店の味とまったく同じで、感激するジウォン。

釜山でいくら探しても、同じ味のクッパに出会えなかったと言うジウォンが、嬉しそうにクッパを頬張る様子を見て—

 

 

「慌てて食べないで。これからも食べられる。あの店がソウルに支店を出した。家から5分の所にね」と、朗報を知らせ、「もしかして…」と、言うジウォンに、

「再開発を止めるよりも、簡単な方法かと思って…これくらいはいいよね?」と、ジヒョクが自分の為に、お気に入りのクッパ店をソウルに出店させたのを知り、笑顔になるジウォン。

 

 

そんな彼女に、「素敵って思ったでしょ?」と、少し誇らしげな笑顔を見せるジヒョクに、「次は何を食べたいと言おうかと…」と冗談を言い、笑い合い、クッパを味わうジウォン。

一緒にクッパを食べようとするジヒョクに—

 

 

「ジヒョクさん、今週末の予定は?一緒に行きたいところがあるの」と、ジウォンはデートに誘う。

 

*        *        *

 

迎えた週末―。

雪が花びらのように舞う中、二人は初めて出逢った湖のある公園に向かう。

酔ったジウォンを介抱し、彼女の寝顔を見ながら、ジヒョクが寄り添い続けた場所に再び立つ二人。

 

 

「若い頃は不安ばかりの生活で、寂しかった。でも今は不安でもないし、寂しくもない…あなたが隣にいるから」

 

 

「当然です。お父さんからの最高のお小遣いだ」

 

 

ジヒョクの言葉に破顔するジウォン。

 

「私たち…ここから始まったよね…次もここから始めたいの」
ジウォンはジヒョクに向き合い—

 

 

「ジヒョクさん…私と結婚してくれますか?」とプロポーズする。
 

ジウォンが勇気を出して言ったのにも関わらず、「ひどいな…」と、ジヒョクは憮然とした表情を浮かべ、彼女を置いて、どこかに行ってしまう。

 

 

彼の気分を害したと思ったジウォンは、遠のくジヒョク向かって、

「いえ、その…今の私の気持ちを…すぐに返事しなくてもいいのに…どうして行ってしまうの…すべてが戻ったのに、やっぱりユ・ジヒョクはユ・ジヒョクだわ…」

 

 

怒ると、無言で拗ねるジヒョクの癖に、困っているジウォンのもとへ、花束を手にジヒョクが戻って来る。

 

 

そして、「他は何をしてもいいけど、プロポーズはダメだ」と、花束を渡し、ジウォンに跪くジヒョク。

 

 

「ずっと持ち歩いていた。いつでもプロポーズできるように…僕と結婚してくれますか?」と、ジヒョクは大粒のダイヤの指輪とともに、ジウォンにプロポーズする。

 

 

大きな瞳に涙をうかべながら、何度もうなずくジウォン。

 

 

ジウォンの白く細い指に、そっと指輪をはめるジヒョク。

微笑むジヒョクに満面の笑顔を見せるジウォン。

 

 

そして二人は、思い出の場所でキスを交わし、新たな人生の歩みをスタートさせるのだった。

 

*        *        *

 

『もちろん、変わらないこともある』

 

 

刑務所に収監され、刑期をつとめているスミンは、他の受刑者が清掃作業する中、

一人の中年受刑者に愚痴をこぼしていた。

「どうしてだか分りません…ジウォンがなぜ、私のものをすべて奪ったのか、私の不幸を望むのか…」

「2574番が優しいからだよ。そういう奴らは相手を選んでつけ込むの。だからきっぱり切らないと」と、助言を受けるが、どこか上の空のスミン。

 

 

「そんなことできません。その程度なら耐えられました…だけど…ジウォンには妄想癖があると言いましたよね。私がいつもジウォンに嫌がらせをして、苦しめたとか、人生台無しするとか言って被害者ぶるから、私は今ここにいるんです」

 

「ずいぶん自分勝手に妄想する女なんだね」と、同情する受刑者に、微笑みながら、

「でも仕方がない、たった一人の友達ですから、出所したら言って聞かせます」と、現実を受け止められず、ジウォンに執着しつづけているスミン。

 

 

ある日、スミンに面会者が現れる。

 

 

それはスミンが殺したはずのミンファンで、驚愕し、腰を抜かすスミン。

 

 

恐る恐るミンファンに「あんた…死んだんじゃ?」と、近づく。

それに対してミンファンは、不気味なほど冷静で、「死んだ。だから来たんだ。10億……俺が死んだから、保険金が10億ウォン出る。これを…ジウォンに渡して」と、保険証券をスミンに見せる。

 

 

その言葉に激怒し、「何て?!」と彼に言ったところで、スミンは悪夢から目覚め—

 

 

「ダメ…なんでまたジウォンなの?!カン・ジウォン殺してやる!」と、大声で叫び、刑務官たちがスミンの房に駆け付ける。

 

房内のテレビには、“U&Kグループ、ユ・ハンイル会長の孫である、U&Kフードのユ・ジヒョク専務がソウル市内で結婚式をあげる予定です。お相手はU&Kフードに勤めるカン・ジウォンさんと発表されました。”

とのニュースが流れ、スミンは房内で暴れ、叫ぶ。

 

「ジウォンしかいなかったの…ずっとそうだった!私にはジウォンだけなの!」

刑務官たちに取り押さえられるも、半狂乱で、「刑務官さん、私を外に出して!」と叫び続け、刑務官の脚にしがみつき—

 

 

「ジウォンは幸せになっちゃダメ…私抜きで幸せになっちゃダメ!ダメなの!!」と、泣き叫び、とうとう精神が崩壊してしまうスミンだった。

 

*        *        *

 

ソウル市内のホテルで、ジウォンとジヒョクの結婚式が行われる。

壮麗なウェディングドレスに身を包んだジウォンは、一歩一歩、ジヒョクの待つ式場へと歩を進める。

 

 

会場前には、二人の晴れやかで、瑞々しい、ドレスとタキシード姿のフォトが飾られ、招待客を出迎える。

 

 

式場で豪華な花のアーチの前にジウォンが立ち、ジヒョクが差し出した手に、笑顔でそっと手を重ねるジウォン。

 

 

見つめ合い微笑む二人。

 

 

イ室長の司会、進行で、式場の祭壇へゆっくりと歩き始める二人。

 

 

二人を祝福する人々の拍手に迎えられ、嬉しそうに微笑むジウォンと、彼女の姿に満足そうな笑みを見せるジヒョク。

ユ会長も立ち上がり、拍手を送り、それにヒヨンとウンホが続く。

 

 

司会の室長も嬉しそうな笑みをのぞかせる。

 

 

互いに一礼し、見つめ合うジウォンとジヒョクの姿に、感極まるヒヨンとその横顔を見つめるウンホ。

 

 

そして、ヤン・ジュラン課長の瞳にも光るものが。

 

 

やがて、結婚指輪の交換を終えた二人に、再び拍手が巻き起こる。

 

 

ジウォンは、再び亡き父に語りかける。

『すべては少しずつよくなっていった。そう信じています』

 

 

再び手を繋いで、並んで式場から出る二人に、歓声と拍手が送られ、満面の笑みを浮かべるジウォンとジヒョク。

 

 

『お父さんに見て欲しかった。こんな幸せな姿を見たら、どんなに喜んだだろう』

 

*        *        *

 

式が一段落したところで、ウンホは通路で、もといじめっ子のハ・イェジたちにばったり会う。

 

 

ジウォンをいじめていた事を心から反省し、料理も遠慮し、自分に出来ることは、ジウォンの幸せを願うことだけ。と、言うイェジに、ウンホは「反省したんだね」と、親指を立てて、笑顔を見せる。

 

 

やがて、写真撮影が始まる。

 

 

『お父さん、見てますか?』

 

ジウォンのワンショットから、ジヒョクとのツーショットと、ユ会長とヒヨンとの親族写真。

 

 

その後、会社のマーケティング部の社員や室長たちと、和やかに、にぎやかに撮影が続く。

 

 

ブーケトスではヒヨンがブーケを受け取り、大はしゃぎで、そのブーケをウンホに渡すヒヨンに、周りから笑いが起き、盛り上がる。

 

*        *        *

 

結婚式から時が流れ2016年4月—。

財団法人 発足式

 

 

U&K再チャレンジ財団の理事長に就任したジウォンは、演壇で挨拶をする。

 

 

来年まで主要系列会社から、200億ウォンを出資し、社会貢献することを発表し、財団の趣旨を語るジウォン。

 

 

「私は、すべてが終わったと思える瞬間にも、別の道があると信じています。

よりよい道かもしれません。2度目の機会は必ずある。いえ、なければなりません。

一度選択を誤って苦しむ方々に、当財団が力になれたら嬉しいです」

 

 

晴れやかで堂々したジウォンの姿に、出席者は拍手を送り、妻の晴れ舞台に誇らしげな笑顔を見せるジヒョク。

 

『私、今回はしっかり生きてるでしょ……でも…』

 

再び時は流れ、2017年10月—。

 

 

二人の結婚式の写真が飾られた部屋には、二つのベビーベットと幼児用の家具や本などが、所狭しと並べられ、ソファには育児疲れしたジウォンとジヒョクが並び、その腕には、それぞれ男の赤ちゃんが抱かれていた。

 

 

前回の人生では二人とも経験がなく、それも一度に二人の子育てに悪戦苦闘している様子。

なかなか寝てくれない我が子に困り果てるジウォンと、泣き止まないから病院に連れて行こうと言うジヒョク。

 

 

泣いてるのはうんちをしたからだとジウォンに指摘され、早速おむつを替え、大変ながらも、子煩悩ぶりを発揮しているジヒョク。

 

『初めての経験なので大変ですが、でも頑張ってます』

 

*        *        *

 

幾年か時は流れ、ジウォンの父、カン・ヒョンモの少し大きくなった樹木のお墓には、ジウォンとジヒョクと子供たちの写真が何枚も吊るされていた。

 

 

『私は確かに少しずつ全身しています。足踏みではなく、歩み出しているのです』

 

ユ家本邸にて、曾祖父とヒヨンの前で、「僕は地面(タン)になりたいです」

「僕は最高(チャン)になりたいです」と、発表する双子たち。

 

 

双子の言ってる意味が、理解できないユ会長。

ヒヨンは聞き覚えがあるようだが思い出せない。

 

 

双子に、「ママとパパはどこに行ったの?」と聞かれ、ヒヨンが、

「さあね、今日は記念日なんだって、一回きりしかないすごく大事な日だって」と、答え、腕に抱いている兄夫婦の第三子を祖父に預け、双子たちと遊び始めるヒヨン。

 

 

ヒヨンに追いかけられ、楽し気に曾祖父に助けを求める双子たち。

 

 

ひ孫たちに囲まれ、幸せそうなユ会長。

 

“我が家の家訓 お互いの地面になろう”の文とともに、桜の樹を背景に、5人の足跡がクレヨンで描かれた子供の絵が机の上にあり—

 

 

そうして、迎えた2023年4月12日—。

とある画廊を訪れた、ジウォンとジヒョク。

 

『そして今日、私が知る月日はすべて終わりました。これほど違う形で、同じ歳月を生きられるとは信じられない…』

 

そこには、壁一面に、壮大で美しい桜の絵画が展示されており、その一枚の前に足を止める二人。

 

 

「ここは春真っ盛りだね。すごく綺麗だ…僕は以前からこの作家が好きなんだ。画風が変わった気もする。一度は苦労したが、最終的に認められた」

 

 

「今回、財団の支援で、才能を開花させたんだわ。元の姿に戻ったのよ…こうあるべきだった。こんなに美しい作品ができた」

 

『私はしっかり生きています。お父さん…』

 

横に並ぶジウォンの手を握り、「ありがとう…2023年4月12日を違う日にしてくれて」と、微笑むジヒョクに—

 

 

「ありがとう…明日を私にくれて」と、感謝するジウォン。

 

 

暖かな微笑みを交わし合い、ジヒョクはそっと妻の肩を抱き寄せる。

 

 

ジウォンは改めて、美しい桜の花の画に視線を向け、その笑顔には涙が浮かぶ。

そして、「幸せよ…」と、愛する人と明日を迎えることができる喜びを、噛みしめるジウォン。

 

 

その隣で、静かに微笑むジヒョク。

 

 

並ぶ二人の頭上に、画の中からひとひらの花びらがこぼれ、二人の元に舞いおり、

やがて、無数の花びらが二人の人生を祝福するかのように、舞い散るのだった。

 

 

ー完ー

______________________________________

 

うは~びっくりマーク終わってしまいましたぁおねがい

もう、ぶちょうぉに会えないのは寂しい限りです泣

面白い韓国ドラマは数々あれど、これだけハマったのは、多分ナ・イヌの部長にヌマった部分が大きいかと…笑

 

長くなってしまったので、感想などは次回書きます。

 

それではまた次回~アンニョン~💗