前回に続いて、私の夫と結婚しての各話ストーリー、感想、見どころなどなど、書いていきます。

 

ネタバレありです。

 

今回は勝手ながら、3回に分けて書きます

15話ストーリー(前編)~奈落への序章~

 

会社の駐車場についたジヒョクは、ジウォンに電話するが、応答が無い。

 

 

「殺しなさい…」

 

 

ジウォンは激高し、我を忘れたミンファンに首を絞められ、

『結局、パク・ミンファンに殺さる運命だったの?』と、諦めかけ、頬を涙がつたう。

 

 

まさに命の灯が尽きようとした時。駆けつけたジヒョクがミンファンを蹴り飛ばし、気を失い、倒れるジウォンに駆け寄り、必死に彼女の名を呼び続ける。

 

 

その隙をつき、ジヒョクを殴るミンファンだが、すぐにジヒョクに腕と首元を押さえつけられ、思い切り、デスクの上に叩きつけられ、更には顔面に続けて2発、強烈な拳を受けるミンファン。

 

 

到底、ジヒョクに敵わないミンファンは、「…待て」と、止めようするが、激しい怒りに駆られたジヒョクは、彼を床に叩きつけ、動きを完全に封じる。

 

 

荒ぶる気持ちを懸命に抑え、大きく呼吸し、床に転がるミンファンを見下ろすジヒョク。右手の包帯には彼の血が滲んでいた。

 

*        *        *

 

その頃、イ室長に家に送ってもらったヤン課長は、車を降りる前に、室長から「復唱してみて」と言われる。

 

 

「“これからは夫の電話には出ず、家に来てもドアを開けない”“すぐ室長に電話すること”」

ヤン課長の言葉にうなずく室長に、「イ室長、病院の送り迎えから、離婚の相談まで、いつも本当に感謝して…」と、申し訳なさそうに言うと—

 

 

「感謝する必要はありません。私の仕事です。会社からは十分な給料をもらってますし、上司の命令です」と、きっぱり言い切る室長。

 

イ室長らしい物言いに、思わず笑顔になってしまうヤン課長は、「そうね…」とうなずきながら、車から降りようとするが、「本当は、私のことが気になるんですよね?」と、思い切って聞いてみる。

 

 

室長は、瞳を泳がせ、小さく息を吐き、「はっきり言うんですね」と、痛い所を突かれた様子。

 

 

そこへ、ジヒョクから着信があり、それに出ると、「警察署にいます」と言われ、驚き、「すぐに行く」と言うが、「いいえ、私はいいから、病院へ行って下さい」と言われる。

 

*        *        *

 

イ室長とヤン課長が、ユイル病院の救急外来に行き、スタッフに、「U&K本社から運ばれた、カン・ジウォンさんはどこに?」と聞き、案内されたベットには、首の傷の手当をされ、横たわるジウォンの姿が。

 

 

ジウォンの痛々しい姿に、驚き、うろたえるヤン課長。

看護師から、バイタルは安定していて、目覚めたら診察する旨と、暴行事件で警察が来ていたことを伝える。

 

*        *        *

 

警察署に拘留されたジヒョクとミンファン。

 

 

鉄格子を挟んで座るジヒョクに、ミンファンが口火を切り、無言のジヒョク。

 

 

「おい、おまえの人生もこれで終わりだ。財閥3世の暴力とパワハラをマスコミに垂れ込んでやる。あっという間に有名人だぞ。俺にはもう失うものはない。おまえのせいだ。ジウォンの為に人生を棒に振るとはな。あんな女のどこがいいんだ?」

 

 

ミンファンの血で汚れた、右手の包帯を外しながら、無言で彼の悪態を聞くジヒョクに、得意げに顔を近づけ、繰り言を続けるミンファン。

 

 

「ユ部長、忠告してやるよ。あいつを信じるな…俺がキレたのは、あいつがそう仕向けたからだ」

殺人未遂を棚に上げ、すべてジウォンのせいにする、ミンファンの声をこれ以上聞きたくないジヒョク。

 

 

「カン・ジウォンのせいじゃない。おまえのクズな人格のせいだ」と返すも、

「人を殴っておいて、よく言うよ。喧嘩が強いからって卑怯だ!」と、言い返すミンファンを睨み、「おまえの方こそ、力の弱い女性相手に卑怯じゃないか」と、立ち上がり—

 

 

「おまえは優位な立場を利用して、相手を苦しめる。…私は力を使うのは嫌いだ。だが、おまえは許さない」と、ミンファンに言い放つジヒョク。

 

 

拘置所の鍵が開けられ、イ室長の迎えを受け、ジヒョクが釈放される。

「俺は?俺も出してくれ!なんで置いて行くんだ!」と、慌てふためくミンファンに、「“失うものはない”と言ったが…それはどうかな?」と、言い残し去って行くジヒョク。

 

 

その背に向かい、「こんなの差別だ!俺もU&Kの社員なんだぞ!出せ!有銭無罪!無銭有罪!」と、叫ぶミンファン。

 

 

警察署から出たジヒョクは、早速、室長に指示をする。

「パク・ミンファンは同僚への暴行と会社秩序違反で懲戒解雇にします。他にもあるでしょう」

 

 

「調べてみたら、無断外出や法人カードの不正利用もある」

「ちょうどいい。会社に借金がありますね?」

「今回の逮捕のことも含めて、銀行には詳細を伝えておこう。それとカン・ジウォンさんだが…自宅に戻っている。本人の希望だ。ヤン課長に行ってもらったが、あまり状態はよくないらしい」

 

 

室長の報告に動揺するも、淡々と、ミンファンを追い込む指示を出すジヒョク。

「パク・ミンファンはヤミ金からも借りていましたね?取り立て業者を送り込みましょう。債権を買ってもいい」

「やってみる」

 

 

ミンファンの処分を室長に任せ、ジヒョクはジウォンのもとへ向かう。

 

*        *        *

 

 

ジヒョクがジウォンの部屋の前に着くと、ちょうど買い物に行こうと出てきたヤン課長と鉢合わせし、ジヒョクは感謝を伝え、後は自分に任せて帰るように言う。

 

ヤン課長がいなくなり、ひとりになったジウォンは、ソファに座り、受けた恐怖を思い出し、過呼吸を起こしそうになり、落ち着かせようと、自分の胸を何度も叩いていた。

 

 

突然腕を掴まれて、涙に濡れた目をやると、そこには愛しいジヒョクの顔があり、彼の名を呼びながら、抱きつくジウォン。

 

 

泣きじゃくるジウォンに、「すまなかった…僕のせいだ」と謝るジヒョク。

 

 

ジウォンは首を振り、彼の顔の怪我を心配する。

非道な仕打ちを受けたのに、ジヒョクの怪我の心配をする優しいジウォンが愛しくて、涙に濡れたジウォンの顔を見つめ、その手にキスをする。

 

 

そして再び抱きしめ、その髪を撫でるジヒョク。

 

その後、ジウォンはジヒョクの腕に包まれ、眠りに落ち、彼女の髪を優しく撫で続けるジヒョクだった。

 

*        *        *

 

翌日—。

チョン・スミンはオ・ユラの元を訪ねる。

赤を基調とした部屋で対峙する二人。

 

 

「はじめまして」と、だけ挨拶するスミンに不満なユラは、「それだけ?足りないわ。“夫がお世話になってます”くらい言うべきじゃないの?」と、返すが、スミンがスマホを出し、録音された、ユラとスミンの父親の会話を聞かされ、顔色を変える。

 

 

「彼らも証拠を残したかったのね…身を守るために」

 

思いもよらぬ証拠を突き付けられ、「何が望み?父親の世話をしてやったのが気に入らないの?」と、聞くユラに、「ジウォンを殺す計画が失敗に終わって以来、言われた通り、おとなしくしてた。でも、夫が突然離婚しようと言い出し、父との連絡が取れなくなった…逃げられないわよ…その表情からして、図星のようね。もっと前に来ればよかった。私が質問する番よ。どう取引きする?」と、攻めに転じるスミン。

 

 

スミンが帰った後、拳を握り締め、彼女の脅迫に激怒するユラ。

 

 

「自分の立場もわきまえず、生意気なことを言う女ね!チョン・マンシクとペ・ヒスクの死体は発見された?」と、秘書に聞く。

「警察に確認します」と、答える秘書に、「マスコミには口止めして。チョン・スミンは何かに感づいているみたい。パク・ミンファンとチョン・スミンを一度に片付けましょう」と、状況を一度に解決しようとするユラ。

 

 

その時、ミンファンから警察にいるので助けて欲しいと、電話が入る。

 

*        *        *

 

ユラの力で警察署から出されたミンファンに、秘書が、「今回は助けましたが、これ以上は無理です」と、引導を渡そうとするが、それに強く反発するミンファン。

 

 

「あなたの独断で起こした事件だ。U&Kと揉めるのは副社長にとって不利です」と、

理由を語る秘書に、「おい!偉そうな口きくな。何様だよ?副社長でもないくせに!」と怒鳴るミンファン。

これにキレた秘書は、ミンファンを殴り、「おまえも違うだろ、なめやがって」と吐き捨てるが、ミンファンに頭突きを食らい倒れこんでしまう。

 

 

その姿を見て、暴言を吐き、唾まで吐いて、その場から去るミンファン。

 

 

帰りのタクシーに乗り、ユラに、秘書にしたことを報告するミンファン。

あくまで、あの秘書が生意気だからで、自分は悪くないと言い張るミンファンに、ユラが、「私を心配したのよ。あなたの奥さんに脅迫されたから。怖い女ね…離婚しようって言ったの?道連れにしてやるって、あなたを逃がさないそうよ」

 

 

自分が知らぬ間の、スミンの暴走に困惑するミンファンに、イ室長から、本日付けで解雇との連絡が入る。

 

 

解雇通知書は自宅に届けたと、室長から通告され、青ざめるミンファン。

立て続けに母親と、銀行からも借金返済の催促の電話が入り、社会的な立場を失い、膨らみ続ける借金に困り果てるミンファン。

 

 

さらに家の前には、ヤミ金の取り立て屋が待ち構えており、脅され、暴行され、崖っぷちに追い込まれる。

 

窮地に追い込まれたミンファンは、スミンの通帳を見ながら、彼女が“投資して稼いだ”と言っていたのを思い出す。

PCでユイル証券にスミンとして、ログインすることに成功したミンファンは、その額の多さに驚き、疑問を持つ。

 

 

彼女の持ち物を漁るうちに札束を見つけ、父親に渡す金を盗み、株に投資したとわかったミンファンは、高笑いし—

 

 

「あの女は、ただ者じゃない」と、感心する。

 

 

一方、離婚すると決め、家を出て、ホテル暮らしをしているスミンのもとに、ジヒョクから着信があり驚く。

 

*        *        *

 

入院中のヤン課長の病室に、酒に酔った夫が現れ、暴れ、ガラスの入れ物を壊し、姦通罪で訴えられたことに腹を立てる夫。

 

 

医師と病院のスタッフが止めても、自分の言い分を通そうと、醜態を晒し、挙句に、割れたガラスの破片でヤン課長を傷つけようとする。

 

 

すると、その夫の腕をイ室長がひねり上げ、彼女から引き離し、名刺を渡し、接近禁止命令を申し立て、「二度と来るんじゃない」と、夫を撃退する。

 

 

その後、ヤン課長にお茶を差し入れ、気遣う室長に、ジウォンの具合を聞くヤン課長。

 

 

室長から「大丈夫だと聞いてます」と聞き、ホッとする彼女に「今は自分の心配をしなさい」と、小言めいて言う室長。

 

*        *        *

 

ホテルのバーで、カクテルを頼むスミンのもとへ、ジヒョクが姿を見せ、スミンの横に座り、会話を始める二人。

 

 

「久しぶりです」

「…部長が連絡をくださるなんて驚きました。久しぶりに会えてうれしいです」

 

 

「元気でしたか?」

「はい、元気です…」

ジヒョクが自分の顔を見つめていることを意識し、呼び出された理由を図りかねるスミンは、とりあえず、ジヒョクに仕掛けてみる。

 

 

「本当は……元気じゃありません。ミンファンさんと離婚することになりました。家を出て、昨日からこのホテルに泊まってます…因果応報ですね…愛に目がくらんで、かけがえのない親友を裏切ったんですから…その結果…ともかく今は一人です」

 

 

「離婚するなら話が早い。カン・ジウォンを殺そうと?」

と、ジヒョクに言われ、顔色が変わるスミン。

 

 

少しの沈黙の後に、「気持ちはわかる…あの二人がよりを戻したことは、私も知っています」

 

 

「“二人がよりを戻した”ですって?」と、意外な人物から知らされ、驚くスミン。

 

 

「姦通罪で訴えましょう。何をどうするかは私に任せてください。望むなら最高の弁護士をつけます。ただし、裁判以外では手を出さないで」と、提案されるが、

「なぜ、私に?」と、疑問を持つスミン。

互いの顔を見ながら会話を続ける二人。

 

 

「悔しいでしょう?あなたはパク・ミンファンのせいで人生を棒に振った。このままでは、あなただけが損をして、何も残らない」

「私はいいとして…部長が得るものは何ですか?」

 

スミンの問いに、彼女から視線を外し、答えるジヒョク。

 

 

「カン・ジウォンさえ戻ればいい…彼女が好きなんです。だからパク・ミンファンから引き離し、何としてでも取り戻したい。手を貸してくれ」

ジヒョクの言葉に顔を歪ませていくスミンは、彼に問う。

 

 

「一つ質問しても?……なぜ私が嫌いなの?」

「自己中心的だからだ。人のものを欲しがる人間がいます。きみは、まさにそのタイプです」

「何も知らないくせに…」

「きみは誰も信じない。自分が信用ならない人間だから、相手も自分と同じだと思ってしまうんだ」

 

 

ジヒョクの言葉に一瞬歪んだ笑みを浮かべ、すぐにいきり立つスミン。

「嫌いなのに協力しろと?」

 

 

目を吊り上げ、口元を歪ませるスミンに、ジヒョクは薄ら笑いを浮かべ答える。

「嫌いでも協力しあうことはできますから。その気になったら連絡を」と、立ち上がり、去って行くジヒョク。

 

 

残されたスミンは、ジウォンに対する激しい憎悪に、口元を引きつらせる

 

*        *        *

 

部屋に戻ったジヒョクをジウォンが出迎え、ジウォンの読み通り、上手くいったと報告する。

 

 

嘘を信じ込ませるため、真実を交ぜて話し、ミンファンの浮気相手がユラだと伝えなかったと話すジヒョク。

そして、会社では社員に秘密裏に、生命保険を加入させており、保証対象者には配偶者も含まれていて、退職後の継続は自由で、近々彼に通知が届くと、ジウォンに告げる。

 

 

「保険金の存在を知ることになるわけね」

 

 

「舞台は整いました」

 

Capture15-2につづく

 

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感想と見どころ(前編)

 

残すところあと2話となりましたショボーン

この回辺りから、早くもぶちょうぉロスが始まりました(笑)

 

ジウォンを殺害しようとしたミンファンに激おこのジヒョクは、本来使うことが嫌いな力で、ミンファンの持っている唯一の社会的地位、大企業の正社員の肩書を奪い、

他にも色々やらかしていたらしく、解雇は仕方ないでしょう。

(大企業の社員だから、方々から借りることができた訳でガーン

 

牢屋の中で、ミンファンはやけにジヒョクに強気で、とことんおバカだな~と。

職位は部長だけど、考えれば、ユラより力があり、怒らせちゃいけない人だとわかるはずアセアセ

(2014年辺りは、財閥3世あたり?の不祥事があった年でしたね。ナッツなんとかとか…)それで、あんな態度を取ったんだろうけど、そもそも悪いのはミンファンでしょうずまき これが、本格的なミンファンの奈落への始まりです。

 

それから、ここでスミンはジウォンを真似て投資で儲けたお金を、ミンファンに奪われてしまい…と、伏線回収になったかとタラー

 

            アップ

個人的には、ベットの中でジウォンをおっきな体で包み、守るようなジヒョクの姿が尊くて、好きなシーンの一つですピンクハート

 

そして、とうとうスミンが動きます!

嫌な女だけど、この人が動かなきゃ面白くないですウインク

父ちゃんに置いてかれた~!と騒いでたのに、連絡は取り合っていたようですね真顔

 

ジヒョクに呼び出されて、最初はどっか嬉し気なスミンが哀れに思えました。

これがジヒョクとスミンの最初で最後の会話になります。

ジヒョクが嘘の中に真実を交ぜたことで、ミンファンとジウォンの仲に確信を持ち、

ジウォンが二人の男に好かれてると思い込んだスミンは、ジウォン憎しびっくりマークで頭がキャパオーバー炎

これが本格的なスミンの奈落の始まりです。

ミンファンとスミンは人殺しに手を染めた時点で、十分転落してるのですが、今回はユラはあてに出来ませんアセアセユラのデスノートには二人の名があるのですから…滝汗

 

他にも、ヤン課長の浮気夫は前回の課長への暴力と、病院でも暴挙を重ね、転落していくことでしょう爆弾

それにしても、なにかと頼もしいイ室長ですねニコニコ

私は課長と室長が上手くいくように応援しちゃいました。

 

こんなところでしょうか…

 

次回Capture15-2につづく

 

それではまた次回~アンニョン~💗