前回に続いて、私の夫と結婚しての各話ストーリー、感想、見どころなどなど、書いていきます。

 

ネタバレありです。

 

13話ストーリー事の真相とあなたの声~(後編)

 

イ室長の話を聞いてしまったジウォンは、「今、”チョン・スミン“と言いました?ただの事故ではないんですね」と、室長に尋ねる。

 

 

「でも、彼らが私を殺しても何も得る物がありません」と、ジウォンが疑問をぶつけると、「この事故の黒幕を調べています、あなたの命を狙う理由は…ジヒョクが作りました。あなたの為でした」と、打ち明ける室長。

 

*        *        *

 

手術が終わるのを待つ、ジウォンと会長たち。

何故、自分が狙われ、事故の関係者が分かったジウォンは、心の中で呟く。

 

 

『私は何も変わってない。地獄を見て戻ってきたのに、また逃げようとした。あんなの復讐じゃない。結局、私は何もできなかった…なのに部長は……』

 

 

やがて、長い手術時間が終わり、出てきた医師は、最善を尽くしたが、意識がいつ戻るか分からないと会長に伝える。

それを聞いた会長は、酷く狼狽し、「どうにかして孫を助けてくれ。頼む…」と、医師に懇願する。

 

 

ICUに移されたジヒョクを見守るジウォンとヒヨン。

機械に繋がれたジヒョクを見守りながら、ジウォンの脳裏に、ジヒョクの遺言めいた言葉が浮かぶ。

 

 

僕は最後まできみのそばにいてあげられない…いつ死ぬか分からないから…

 

 

悪い記憶はすべて忘れて、いい思い出だけを胸に生きていって欲しい。

 

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最近、自分にとって最悪ことばかりが続き、ジウォン殺害計画も失敗し、あげくに何もするなと言われたスミンは、酷い不安に駆られ、ひとり、部屋に閉じこもっていた。

 

 

そんな彼女に、ジウォンから電話があり、驚き、待ち合わせの場所へ急いで駆け付けるスミン。

 

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公園で佇み、スミンを待つジウォンの後ろ姿を見つけ、息を整え、ゆっくりとジウォンに近づく。

スミンがそばに来た気配を感じたジウォンは、背を向けたまま、スミンに詰問する。

 

 

「どうして、ほっといてくれないの?」と聞き、スミンに向き合うジウォン。

 

 

「ずっと前から聞きたかった。やっと答えが聞ける。人を殺そうとするなんて…お金の為?」

自分が、ジウォン殺害に加担してると知られていると分かったスミンは、シラを切り、話の矛先を逸らそうとする。

 

 

「何を言うの?人殺しなんて恐ろしいこと言わないで…あんたこそ、私に何をしたか覚えてないの?……私は…あんたのせいで流産したのよ」

 

スミンの妊娠が嘘だと分かりきっているジウォンは、その言葉に心底呆れ、笑ってしまう。

 

 

「嘘つかないで。妊娠?ミンファンは無精子症だから、妊娠なんかするわけないの!」と言い切り、初めから彼女の嘘を分かっていたと示すも、スミンは―

 

 

「何言ってるの?本当よ、エコー写真もあるし、胎動だって感じたんだから!」と、ムキになり、嘘を通そうする。

 

スミンの虚言に耐えられなくなったジウォンは、大声で叫び、頭を抱え、「やめて!あんたの言うことはいつも嘘ばっかり!何故私にこだわるの?!」と、スミンの肩を掴み、涙ながらに問い詰める。

 

 

ジウォンの腕を振りほどき、「あんたこそ何なの?」と返すスミンは、すっと顔色を変え、不敵な笑みさえ浮かべながら、ジウォンに向き合う。

 

 

「“ほっといて”って言った?無理よ。幸せになるのは許せない。教えてあげる。14歳の頃、あんたの母親が浮気して家を出ていったでしょ?相手は私のお父さんなの。そうとも知らず、のんきな顔して、そのせいで私は……」

 

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話はスミンの中学生時代に遡る。

 

家出した父を恋しがり、携帯から父に何度もメールを送るスミン。

“お父さん、なぜ帰って来ないの?”“浮気して出て行ったって本当?”

 

 

“私たちを捨てたの?”“連絡くれなかったら、死んじゃうから”

“いい子にするから連れてって”

 

そこへ、スミンの実母が現れ、店の手伝いをしないで、何をしている!と怒鳴りつける。

 

 

母に勉強しているに決まってる。と言い訳し、母から漂う魚の匂いに、顔をしかめるスミン。もともと、母親とはかなり険悪な仲で、家業を恥じているスミンは、父だけが頼りだった。

 

ある日、スミンは父に泣きながら電話をかけ続け、とある道を歩いていると―

 

 

ある家の前で、見知らぬ女と、その女と仲良さげ出て来る父の姿を発見する。

偶然、父と女の会話を聞いてしまったスミンは、その女に父を奪われ、自分が完全に見放された事実を突きつけられ、傷つき、茫然としてしまう。

 

*        *        *

 

その後、父の浮気相手に娘がいることを知ったスミンは、その娘、ジウォンの財布をこっそり盗み、意図的にジウォンに近づく。

 

 

二人の出会いと関係は、すべてスミンの計算と虚構から始まったのだった。

 

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親に捨てられた者同士、いい友達になれると思っていたが、父に見捨てられ、母にも疎まれている自分と違い、ジウォンは父親からたくさんの愛情を受けて生活していた。

 

 

貧しいながらも、ジウォンの部屋は、父の愛情を示すものに囲まれていた。

 

 

友達の自分にも、お小遣いを渡す、優しい父親。

ジウォンのとある発言をきっかけに、その時から、父親に愛されて、自分が欲しいものを、すべて持っているジウォンから、すべてを奪ってやろうと思ったスミン。

 

*        *        *

 

「いつも幸せそうだった…あんたの周りには、いいものばかりあったわ…」と、ジウォンに近づき、勝ち誇ったような笑みを見せ―

 

 

「これでわかった?ずっと嫌いだった。何も知らずに能天気に笑ってる。それが私を傷つけた。あんたを見てるとムカつくの!」と、スミンはジウォンを突き飛ばす。

無言でスミンの醜態を見つめるジウォンに―

 

 

「私がどれだけ辛かったか、どんな地獄を味わったか分かる?!あなただけは幸せにはさせない!生きていくのが、どんなに辛いか教えてあげる…地獄のような現実を見せてあげる」と言い放ち、その場を去ろうとするスミン。

 

 

その腕を掴み、引き留めるジウォン。

 

 

「それが理由?…父親の浮気相手が、私のお母さんだったから?そんなことが、私を苦しめたり大切なものを奪う理由になると思ってるの?!」

 

 

ジウォンの腕を払い、一歩も引かないスミンは、「何よ、偉そうに、分かったようなこと言わないで!同情すらできないの?可哀そうだと思わない?!」と、身勝手な言い分を押し付ける。

 

 

そんなスミンは、ジウォンに「どこがよ?!全く思わない!……知ってたわ」と、言われ、顔色を変えるスミン。

 

 

「あんたの父親と、うちの母が浮気してたこと、私も知ってた…あんたが知らなくて、よかったと思っていた…」

 

 

涙を流し、語るジウォンは、中学の時から、すべてを知ったうえで、スミンの嘘を受け止めていた。

 

「“優しくしてあげよう”一緒に幸せになろう“そう思っていた…どんなに辛い時だって…私が生きている間は幸せにしてあげたかった」

 

 

涙を流しなら、死期がせまっても、スミンの幸せを願っていた気持ちを、打ち明けるジウォンだが、彼女の言葉はまったくスミンには響かない。

 

スミンはジウォンの言葉にひどく反発し、「いい人ぶらないで、金持ちがよくて、彼を捨てたくせに…私にゴミを押し付けたくせに!」と、歪んだ顔で高笑いする。

 

 

「いつもそうよ。優しいふりして、全部奪ってく。私の欲しいものを全部!」

スミンが今までジウォンにしてきた悪行を顧みず、被害者ぶるスミンの言葉を聞いて、ジウォンは悟る。

 

 

「今、わかった…あんたが不幸な理由。すべて自業自得なのよ。でも、まだ終わってない。もっと辛い人生が待ってるわ。私が地獄に突き落としてやる…期待してて、味わったことの無い地獄に」と宣戦布告し、ジウォンはスミンに背を向け、その場から去る。

 

 

『私の運命を必ずあんたに背負わせてやる』と、決意を新たに覚悟を決めるジウォン。

 

*        *        *

 

ICUから、一般病棟の個室に移されたジヒョクだが、まだ意識は戻らない。

その病室にジウォンが戻り、ずっと付き添っていたヒヨンと交代するジウォン。

 

 

ジヒョクに付き添うジウォンに、ヤン課長から、“夫が浮気してるみたいなの”とメールが入り、恐れていた事態に動揺する。

 

*        *        *

 

ヤン課長の両親が経営する、カルビ店の前に車を停め、課長の様子が気になるイ室長。

 

 

室長は内情を探る為、どうすべきか悩んだ末、テイクアウトすることに決め、車から降りると、ひどく動揺し、早足で店から遠ざかろうとするヤン課長を見つける。

室長が声をかけようとしたが、偶然、室長は課長の夫と、店員の女の浮気現場を目撃してしまい、急いでヤン課長の後を追う室長。

 

ショックを受け、歩道をふらつきながら歩くヤン課長を発見した室長は、彼女の前に立ち、脱げた靴を履かせ、浮気現場を見たら、ビンタなり、急所を蹴るなりして、やり返せばいいと忠告し、こんな事態になってもお人好しすぎる。他人の自分が怒っているのに。と、声を荒げる。

 

 

「何故腹を立てない?そんなことだから舐められるんだ!」と、言う室長に、ヤン課長は泣きながら、「私が…私が腹を立てようが、優しくしようが…浮気なんてしちゃダメでしょ?人を軽んじちゃダメ…優しくされたら、相手にも優しくしなきゃ…彼が

変わることに期待して優しくした…ひたすら待ち続けたの…なのに、この仕打ち?」

 

 

涙ながらに懸命に訴える課長の姿を、痛々し気に見守る室長。

 

*        *        *

 

ユラの部屋にて、部下から、巧く事故処理が出来た報告を受けるユラ。

同時に、実行犯の二人、チョン・マンシクとペ・ヒスクは京畿道にいるようで、すぐに見つけると報告されるが、時間がかかっていることに不満なユラ。

部下に事後処理を任せ、ユラはペク・ウンホの写真を見つめる。

 

 

その夜、突然ウンホの店を訪れたユラは、彼に、ジヒョクとの関係を尋ねる。

突然の来訪者に妙な質問をされ、訳が分からないウンホ。

 

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翌日、会社に出勤したミンファンは、ジヒョクとジウォンの姿が無いのを見て、悪態をつき、せせら笑う。

夜になり、スミンは横で眠るミンファンに気づかれないように、オ・ユラの電話番号を手に入れる。

 

*        *        *

 

幾日か経ち、頭部の怪我もだいぶ癒え、容態が安定しても、意識が戻らないジヒョクに付き添い続けるジウォン。

彼の体のハートを見て、ジウォンはジヒョクに語りかける。

 

 

「“私を使ってくれ”と、あなたが言ったのよ…目を覚ましてジヒョクさん…返事もないのね……ジヒョクさん、私はあれから成長して強くなりました。

戻ってきた時の私じゃない。だから…運命?なんて全然怖くないわ…だから、あなたも運命を乗り越えて。今までずっと一人だった。だから、両親がいなくなった時から何日経つか数えてたの…これからは、あなたと一緒にいる日を数えたい…ずっとそばにいて…私を一人にしないで…目を開けてちょうだい」

 

 

ぽろぽろと涙を流しながら、ベットに横たわるジヒョクに懇願するジウォン。

 

 

「あなたの声が聞きたい」と、ジウォンはジヒョクのメッセージを再生し、彼の“好きだ”と言う声に、「私も好き…」と応え、いつまでも目を覚まさないジヒョクの姿に、涙が止まらないジウォン。

 

 

その時、ジヒョクの指がかすかに動き、彼は静かに目を開ける。

 

 

その視界に映ったのは、何よりも大切なジウォンの顔だった。

 

 

彼女の頬にゆっくりと手を伸ばし、「愛してる」と、告げるジヒョク。

 

 

「私も愛してるわ」と、彼の手を握り返し、その温もりを感じ、涙に濡れた顔で微笑むジウォンだった。

 

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13話感想と見どころ(後編)

 

今回の見せ場はジウォンVSスミンでしたね!!

一体、どんな理由ですっとジウォンから奪い、苦しめてきたのかと思えば、やっぱそれだけでしたか…アセアセ

 

確かに、中学の多感な時期に、父親の浮気相手の娘が気になり、憎しみが湧いても、仕方のないことだとは理解できますが、個人差があれど、ある程度人生経験を重ねると、薄れてくるんじゃないでしょうか?んん~どうなんでしょう…?

(悪いのは父親とジウォンの母親なのですから)

 

もともと愛情に飢えていたスミンは、父親に溺愛されてるジウォンに関り、ますますやっかいな性格をこじらせたんですねうずまき

かと言って、同情はできませんけど。

ジウォンの高校時代の貴重な3年間を悲惨なものし、同窓会で笑い者にしただけで、個人的には許せません。

 

父親からの愛情があっても、片親(それも浮気で母親が家出)で、思春期を過ごしたジウォンは、周りから蔑まれて、肩身の狭い思いをしてきたのでしょう。

そういう目にあった子は、感情表現が下手になり、自我はあるけど、上手く自分の気持ちを言葉に出来ない傾向がありますショボーン(個人差がありますが)

ですから、周りから見ると、空気の読めない、何を考えているか分からない人と思われたり、あるいは人の顔色を気にしがちです。そして、親切にしてくれる人に弱いですハートブレイク

(私自身、ちょい複雑な家庭環境だったので分かります 笑)

 

 

それはさておき、スミン役のソン・ハユンさんの怪演に、よもや食われそうになったミニョンちゃんは、この回で引けを取らない、怒りの演技をしますニヤリ

迫力ありました…目

 

全身黒コーデで、疲れ切った系のジウォンとスミンとの対峙シーンが個人的に、一番やっぱ綺麗だな~ミニョンちゃんキラキラと思いました。

 

ジウォンはやっぱ、すべて知っていたんですね。

そうだとは思ってましたが…キョロキョロ

 

そして、ヤン課長の夫の浮気発覚びっくりマーク

ジウォンと心配が的中してしまいます。このままいったら…ガーン

この課長のピンチをイ室長がなんとかしてくれる事を祈ってしまいます。

 

ユラはウンホにまで接触し、何を企んでいるのやら…真顔

 

最後は、予定通り?ぶちょうぉがお目覚めにラブラブ

寂しかったよ~!待ってたよ~ぶちょうぉ照れ

それにしても、韓国ドラマって、怪我治るの早くないですか?(笑)

 

 

ジウォンとジヒョクの行動で変わったこと

 

①ユラがミンファンに接触。スミンと父親たちにジウォン殺害を持ちかける。

 

②ジヒョクが善意でジウォンに多額の財産分与。ミンファンたちに殺害の動機を与える

 

③ジウォンとジヒョクの関係を知ったミンファンは、ジウォンを尾行し、ジヒョクの後輩がチキンの配達や脅した人物と知り、二人がグルだと思い込み殺意を固める。

 

④ユラにもらった現金と甘言と引き換えに、スミンの父親たちはジウォン殺害を引き受ける。

 

⑤ユラの暴走を止める為、ジヒョクはユラの会社を系列から外し、譲渡しようとするが、かえって、ユラのジウォンに対する憎しみを増幅させることに。

 

⑥ユラはミンファンを利用し、自分を信じさせる為、肉体関係を持つ。

 

⑦ユラの部屋で異変を感じたジヒョクは、イ室長に動向調査を依頼する。

 

⑧ジウォンの身代わりにジヒョクが大怪我をし、ユラの立場が悪くなる。

 

⑨ジヒョクが事故に遭う直前に残したメッセージで、ジウォンは彼の隠していた事実と本心を知る。

 

⑩ジヒョクの命がけの献身をうけ、ジウォンは改めてスミンと対峙し、その本音を聞き出す。自己中な執着の理由を知り、復讐を誓う。

 

⑪ヤン課長の夫の浮気を知り、自分の運命がヤン課長に移ったとジウォンは確信する。

 

⑫ユラは何故か、ペク・ウンホに接触をする。

 

⑬ジウォンの看病のかいがあり?ジヒョクは目覚め、互いの気持ちを確かめ合う。

 

 

 

こんなところでしょうか…

今回も長文失礼しました。ここまで読んで下さった方々に感謝致します。

 

 

それではまた次回~アンニョン~💗