前回に続いて、私の夫と結婚しての各話ストーリー、感想、見どころなどなど、書いていきます。
5話ストーリー~二人の出会いとジヒョクの決意~(前編)
ユ.ジヒョクはカン・ジウォンとの初めての出会いを思い出していた。
*2005年*
短髪で日焼けした顔に太いフレームの眼鏡をかけたジヒョクは、兵役中の100日休暇を大学の後輩たちに祝われ、繁華街の道路で盛り上がっていた。
そこへ、一人酔ってふらつくジウォンが現れる。
2次会をするべく、先に大学へ向かった後輩たちの後を追おうとしたジヒョクだが、酔ったジウォンを連れ去ろうとする男たちの会話を聞き、優しいジヒョクは彼女を放って置けなくなり「大丈夫ですか?」声をかけるが、ジウォンは前後不覚の様子。
ジヒョクが「一人ですか?友達は?」と聞くと、泥酔状態のジウォンは「一人です…3月2日に父を亡くなってから…一人です…それに彼氏とも別れたから、完全に一人ですよ…」と言い笑う。
「彼氏じゃなくて、友達は?」と問い返すジヒョクに「友達は…」と言いかけ、ジウォンは彼の体に頭から突っ込み、よろめくジウォン。
眼鏡も踏みつけて「好感度が低いから友達はいません」と言い、笑うジウォン。
酒の匂いがするジヒョクのシャツにかじりついたり、ただただ笑ったりし、よろめく彼女をそのままに出来ず、ジヒョクは近くの公園に連れて行き、休ませることに。
公園の青々とした芝生に並んで座る二人。
ビールと焼酎の区別もつかないジウォンに説教するジヒョク。
そんなジヒョクに今日はお酒飲んでもいい日だし、お酒まで一人で飲めと言うのか?と突っかかるジウォン。
ジヒョクは寂しそうな彼女の姿を見て、話し相手になることに。
「三か月前、父が亡くなって…兄弟姉妹はいなくて…母が家を出てから、3193日目で…中学生の時でしたから…友達は…」と言いかけたジウォンに、「好感度が低いからいない」と返すジヒョク。
酔って言った言葉を覚えていないジウォンは,なんで知っているの?と驚く。
かなり酔いがまわっているジウォンにジヒョクはビールだと言ってコーラを渡す。それを素直にビールだと思い、美味しそうに飲むジウォン。
少し呆れて、隣でビールを口にするジヒョクに、ジウォンはこの世でたった一人の友達の話を始める。
その友達は私の本当に辛い日は連絡つかない。
友達も私の側にいたいはずなのに…でも、今日みたいな日はスミンと一緒にいたら私が情けなくなりそうだと。
それから、いつからか、彼氏の態度も冷たくなり、父が亡くなった時も来なかったから、気づいたけど、三か月間気づかないふりをしていた。一人だと、もっと悲しいから…と、時折笑顔を交えながら寂し気に語るジウォン。
無言でジウォンの話を聞き続けるジヒョク。
別れた彼氏は、いつからかスミンにだけに笑うようになり、スミンは優しくて、綺麗で可愛いから、そうなるのは当然だと…
それにたった一人の友達だと…そんな気分解ります?ジヒョクにと問うジウォン。
そして、そんな友達のそばにいる私はみすぼらしいと感じてしまうのだと。
だけど仕方が無いことだと言うジウォン。
そんな彼女に「そんな気分になる、その友達とは距離を置いたら?好き嫌いは別にして、君にとって悪い人では?」と言うジヒョク。
ジウォンは彼の顔を見つめ「家族がいない意味が分かります?」聞く。
黙ったままのジヒョクにジウォンは、「お父さんが亡くなってからは、毎日船に乗ってる気分です。私は踏ん張っているのに、船がぐらぐら揺れるから…不安なの…安心したいし、地面の上にいたいのに…地面になってくれる人はスミンしかいない…スミンだけなの…」と心の内を明かすジウォン。
情けなくなるから、この話は終わり。と言うジウォンに、ジヒョクは「なら、僕も情けない。母は15年前に亡くなりました。5328日前に。その後新しい母と妹ができたけど、良い人だけど、なじめなくて、すごく嫌」と身の上を話す。
そんなジヒョクは「本当に情けないですね」とジウォンに言われジヒョクはビールを吹き出す。
一体何が言いたいんだ?という表情のジヒョクに、遠慮なく言葉を続けるジウォン。
「もっと情けない人がここにいる。お母さんを亡くすのは悲しいけど、お父さんの新しい出発はすごく喜ばしいことでは?私のお父さんもそうやって喜んでいたら…死なずに済んだのかも…」と父の死を悼み、いっそう寂し気な顔を見せる彼女に、
ジヒョクは「僕の父もその後亡くなったから、そんなこと考えないで」と慰める。
乾杯をする二人。ジウォンが触れたジヒョクの手はとても暖かい。
ジウォンの手の上におずおずと自分の手を重ねてみるジヒョク。
「お父さんが新しい家族を残してくれて、おめでとう」
「地面のような友達を持てる優しい君で、おめでとう」と互い言い、乾杯する二人。
夜も白々と明け始めた頃、二人は芝生の上に並んで向かい合い横たわっていた。
ジウォンの寝顔を優しい眼差しで見つめるジヒョク。
掛けてあげた自分のシャツを直し、また彼女の顔を見つめ、再び眠りに落ちるのだった。日が昇り、目覚めたジヒョクがふと隣を見ると、そこには既にジウォンの姿は無かった。
* * *
大学の道場で後輩と柔道をするジヒョク。
道場前で休憩していると、どこからか聞き覚えのある声がする。
声に誘われ道場に通じる階段の横を見下ろすと、名前さえ知らないあの夜に知り合った女の子が、しゃがんで何かに話しかけていた。
「目が覚めたら、変なおじさんの胸に顔をくっつけてたの…驚いた。うちの学生じゃないといいけど…恥ずかしすぎる、絶対に嫌だわ。おかしな人だよね?なぜ酔った私を…」
親切心でしたことなのに、なぜそんな言われ方をと、不満気なジヒョク。
「とにかく、しっかりしなきゃね。もう23歳なんだから、大人にならなきゃ」と話し続けるジウォンの姿に、「先輩だったのかと」と呟き、ジヒョクは苦笑いを浮かべる。
道場を後にしたジヒョクと後輩二人は階下にいる餌を食べる小さい茶トラの子猫を発見。ジヒョクはジウォンに”変なおじさん”扱いされたことを思い出す。
後日、例の子猫に優しく話しかけながら、楽しげに餌を与えるジウォンを見かけるジヒョク。
少し時が経ち、猫が苦手にも関わらず、ジヒョクはその子猫に自ら餌を与えるように。やがて、秋が深まり冬になり、二人は顔を合わせることなく、子猫に餌を与え続けた。
降る雪から庇い手をかざし、子猫を心配するジウォンの様子を見て、ジヒョクは彼女と子猫の為に自ら小屋を作ってあげていた。
いつの間にか子猫専用の小屋が置かれていたことに驚くジウォンだが、誰が作ってくれたのか見当もつかない。
初めて会ったあの日から顔を合わせることも無く、言葉を交わすことも無く、子猫を介してすれ違う日々を送っていたジウォンとジヒョク。
冬のある日、ジヒョクは車道に飛び出してしまった、その子猫を救う為、車の前に身を挺して飛び込んだのだった。
その時から二人の唯一の接点である子猫は、ジウォンの前から消えてしまう。
*2011年*
U&Kフードにマーケティング部の部長として着任したジヒョクは6年越しに、そこで社員として働くカン・ジウォンと再会する。
しかし、ジウォンはジヒョクのことを全く覚えてないようで、しかも彼女には約5年間付き合っている同僚、パク・ミンファンがいた。
* * *
『思えば機会は何度もあった。気づかなかっただけだ。もしくは…つかめなかったのか…それとも、つかんではいけなかった。だが今回は違う』
強い決意のもと、ジヒョクはヘアスタイルとスーツを一新。
華麗に変身した姿で会社へ出勤。
女性社員はもちろんのこと男性社員たちも、その姿に驚き、社内が沸き上がるのだった。
Capture5-2に続く(長文になったので2回に分けます)
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5話前半の感想
今回は韓国ドラマによくある、昔、会っていたけど、一方は気になっていたけど、一方は覚えていないパターンで始まりましたね。
でも、このドラマでは8年前と比較的新しめで、違和感なく楽しめました。
ジウォンとジヒョクの大学生時代の二人の出会いと、その後も、ジウォンとジヒョクの、あどけなさと純粋さと優しさが際立ち、流れるBGMも切ない感じで、心打たれました。
ああ~大学生の時にジヒョクがジウォンに声かける勇気があれば、状況は変わったのだろうか??
でもね、ジヒョクは財閥の後継者なので、あそこでジウォンと会話する機会ができて、両想いになったとしても、障害が多いだろうし、それにスミンもいるし…と色々考えてしまいました。
そして…ついに完璧なルックスに変身したジヒョク。
これから、ジウォンとの仲はどうなっていくのか、ワクワクが止まりません💗
5話前半の見どころとポイント
冒頭の二人の出会いのシーン。
あの出会いがジヒョクのジウォンへの気持ちの起点となってます。
(眼鏡を壊してしまって、ジウォンはジヒョクの顔が見えず…)
3話で、ジウォンがヒヨンに話した、お酒での失敗は、このことだったのね。
青々とした夏の景色の中での、二人の出会いに合わせたBGMが最高でした。
ミニョンちゃんの酔っぱらった演技はさすがです。それを受けてたつナ・イヌも大学生当時のあどけなさがある演技も見ものです。
(ジヒョクが眉毛をくぃっと上げて、困っている顔が可愛いです)
季節が流れながらも、すれ違い続ける、二人の距離のもどかしさに胸が痛くなりました。そして若い頃から優しくて暖かい人柄で、かつ人を見る目があったジヒョクでした。
次回、Capture5-2に続く。
それではまた次回~アンニョン~💗