出逢った頃はこんな日が来るとは思わずにいた

彼と過ごした最後の1日
ホテルのチェックアウトが12時だったので、それまで部屋でゆっくり過ごした。

彼の腕枕で寝ていた時、私の髪の毛の匂いを嗅いで、いい匂いと言ってくれて、「いつも香りを選ぶ時に、ジャスミンにしようかどうか迷っちゃうんだよね」と言うと「ジャスミンも良い香りだし似合うと思うよ」と言ってくれた。

その後、ホテルを後にし、ランチに寄ったお店でジャスミンティーがあり、「ジャスミンティーは眠り誘う薬って言う歌があるよね」と私が歌いながら話すと、
「どうしてその曲知ってるの!?」と不思議そうに聞いてきた。

まさか、この曲の歌詞のような日が次の日に訪れるとは夢にも思わなかった。

この出来事以来、ジャスミンティーを見ると彼を思い出す。