7日に行われたJ1昇格プレーオフ準決勝。4位徳島は5位磐田に追い付き、引き分けでレギュレーションにより決勝にコマを進めた。
もう一方の準決勝は3位千葉が6位大宮を0対3からの大逆転で下し、13日の決勝は千葉のホームで行われることが決まった。
勢いのことを考えると、大逆転の千葉はノリノリだろう。しかもホームで上位優位のレギュレーションもある。
注目度からしても、オリジナル10の千葉が昇格すれば、何十年ぶりにJ1でオリ10揃い踏み(フリューゲルスはいないけど)となる。いにしえのサッカーファンには興味深いニュースだ。
そもそも千葉はシーズン当初は独走していて、中盤以降つまづくも終盤連勝で3位フィニッシュした。
ここで昇格すれば、劇的なストーリーの完成だ。
一方徳島は、今シーズンは最少失点の手堅い試合運びとなったが、一度も自動昇格圏内に浮上することはなかった。
また、五年ぶりのJ1というのは、ジェフの17年ぶりの方が話題性が上だ。
でもまあ、それがなんだというのだ。
今のチームの主軸は渡であり、岩尾である。
2017年から始まったスペイン路線。
あと少しで届かなかった2019。
歓喜に沸いた2020。
最後に泣いた2021。
最終戦で敗れ、プレーオフに至らなかった2022。
柿谷復帰とソシエダから来たベニで沸くも、もがき続けた2023。
そしてチームとサポーターに亀裂が入り、未だに凝りを残す2024。
そんな悲しみとわだかまりを乗り越えて、今年のチームは今、プレーオフの決勝を迎える。
増田監督の采配に物足りなさを感じることもあるが、そもそもリカルドやボヤトスだって、試行錯誤の繰り返しだった。
守備を固めて早く前に送り、前線でカオスを作るやり方は、ベニが求めたものではなかったか。
昨年で去った柿谷、怪我で出遅れた岩尾に代わりキャプテンシーを発揮したのは渡だった。
その渡は、シーズン終盤に強烈な印象を残すゴールを立て続けに決めた。
永木が怪我で離脱した直後、岩尾が復帰したのは、本当に僥倖だった。
岩尾の絶大なるキャプテンシーは、渡を自由にし、若き増田監督の支えとなり、今のチームは本当の意味で一つになっている。
そこにいるのは当然ベテランばかりではなく、若き大黒柱颯や、中盤の核児玉を筆頭に、全ての選手が光り輝いている。
12年前、泣いても笑ってもあと1試合、とこのブログに書いた。
泣いても笑っても、という定型句は、なんとなく今の状況にはそぐわない気がする。
徳島には徳島の物語、ナラティブがある。
それが今、一つに収束している実感がある。
今日の試合、その答えが示されるだろう。
選手もチーム関係者もサポーターも、果ては徳島に関わる全ての人が、今日の試合を見つめている。
なにもかも振り切って、千葉を倒す。
それが、今日だ。