何故ゴジラは日本で人気があるのか | koreyjpのブログ

何故ゴジラは日本で人気があるのか

 東京都の某所で、「自衛隊を憲法に明記しよう」と書いたチラシを配ってゐたとき、ふと、「なんでゴジラは日本で人気があるのだらうか」と言ふ疑問が湧いた。私がこの映画を見たのは、小学生の頃である。正直、怖かった。外国の原爆実験が太平洋で行はれた時、その放射能によって、ゴリラともクジラともつかない怪物が発生し、日本を襲ふといふストーリーだったが、ゴジラはなぜか日本に敵愾心を持ち、首都圏を襲ふのであった。自衛隊がゴジラを攻撃しても、ゴジラはびくともしない。おまけに、ゴジラが吐く熱気で、鉄でも何でも溶かしてしまふのである。

 

 この、ゴジラが日本に対して敵愾心を持ったと言ふところに、私は引っかかった。日本が大東亜戦争でアメリカから原爆を落された。それが健気に闘ってゐた日本にとどめを刺し、真珠湾を攻撃されたことに対する復讐心を燃やすアメリカが占領軍となって日本に乗り込んでくる。日本はアメリカから何をされるか判らず、怯えてゐた。その恐怖心が潜在意識にあるから、それがゴジラに対する恐怖に重なったのではあるまいか。

 

 今、日本に対して敵愾心を燃やしてゐるのは、アメリカだけではない。中国でも、韓国でも、北朝鮮でも、ロシアでも、日本を虐めることに一種の快感を覚えてゐるらしい。その元凶となるものは、アメリカが日本に押し付けた日本弱体化憲法なのである。しかし、ABCD包囲陣に対して、大東亜戦争を窮鼠猫を咬むやうに戦った日本は、本当は悪くはない。我ら日本人の潜在意識には、「本当は俺たちは悪くない。今に見てゐろ」と、密かに反撃の機会を狙ってゐる。丁度、ゴジラをやっつけるのに、海水中の酸素を失くす薬を発明した博士のやうに。