空飛ぶクルマ:Alef Model AがFAAの認証を収得

 

米国シリコンバレーのスタートアップ会社であるAlef Aeronautics(アリフ・エアロノーティクス)社は、米国連邦航空局(FAA)から特別航空航行証明(Special Airworthiness Certification)を取得したことを発表しました。これは、「空飛ぶクルマ」が米国政府から初めて飛行の合法的な承認を受けたことを意味します。

プレスリリース:Alef becomes the first car certified to fly

AlefのALF Mode Aは2022年10月19日に発表されました。100%電気駆動であり、公道を走行することができる電気自動車であり、垂直離着陸機(eVTOL)として空を飛ぶことができる乗り物です。

この認証では飛行を許可される場所や目的を制限していますが、Model Aの試作機の飛行試験が行うことができることになります。ただし、FAAは電動垂直離着陸(eVTOL)機に関する法令や、eVTOLと地上インフラの相互作用を規制するための取組中ですし、自動車と航空機の両方の安全基準を満たさないといけないため、実際に使われるまでにはかなり時間がかかるようです。

Alefは自社のウェブサイトで「Model A」の予約受付を行っており、$300,000と高額ですが、すでに数百台の注文をうけています。
Model Aは二人乗りで、空を飛ぶときにはコクピット部分が90度動くようです。



空飛ぶクルマの概念は魅力的に見えますが、どうでしょうか? AlefのModel Aは2025年発売予定、次のModel Zは4-6人乗りで2035年に$35,000で発売予定だそうです。

空飛ぶクルマは高度な技術が必要です。現在の自動車に比べて複雑な構造とシステムが求められます。これにより、製造コストが膨大になり、その結果、高価な製品となるでしょう。こんなに安く2035年に作れるようになるのでしょうか?それ以前に空飛ぶクルマは航空交通の安全性にも疑問を抱かせます。現在の航空機は高度な航空規制や訓練を受けたパイロットによって運航されていますが、個人が空飛ぶクルマを都市空域で操作する場合、安全面でのリスクが増大します。衝突や墜落の危険性が高まり、混雑した都市空域での運用は困難を極めるでしょう。

デザインは素敵です。

 

 

アメリカで暮らしている私には、空飛ぶ車より、日本のようなバスや電車のシステムがある方が嬉しいです。Uberも最近は値上がりがありますし。