姉の家にお米を届けに行きました
すると
次女の姪が就活していると聞き、
とても嬉しくなりました
彼女は数年前に心療内科へ通うようになって、
以来ずっと在宅で仕事をしていたようですが、
『外』で働こうと
意を決してハローワークの門を叩いたようです
その日は面接を受けたようでした
ところが、
帰って来たら様子が変
どうやら
彼女にとって理不尽な事が多い一日だったようで
情緒不安定に陥っての帰宅でした
それまで笑顔で話し合っていた
私、姉、義兄の三人は
一転して真剣に
彼女の言葉に耳を傾けました
「もう、落ちた病気でもこんなに頑張ってるのにもう嫌だ」
病気でもこんなに頑張ってるのにもう嫌だ」かなり参ってしまっている我が子に
姉も義兄も
丁寧に言葉をかけますが、
彼女は一向に浮上しません
その様子に
私、思わず声をかけました
就活って
何十社も受ける覚悟は必要だよ
京子おばちゃんも
医療事務での就活の時、
何回も落ちてね
資格を持ってしても受からない現実に
結局は経験者が求められる職種なんだと
途方に暮れたよ
もう、履歴書なんて
何枚書いた事か
何だったら
目を瞑っても書けちゃうくらいよ
履歴書話あるあるに
彼女の怒りが上手く乗れて
でも、それでも
ちゃんと就けた
医療事務の初心者でも
一般事務の経験と
『私』をみてもらえた
職に就く事も『ご縁』
面接を受けたからって
「そこに絶対入りたい」
「自分を選んでもらう」
じゃなくて
直に会社の人と接してみての
“自分がここに合うだろうか”など
求人票だけでは分からない情報をしっかり収集して、
直感も信じた上で、
【自分が会社を選ぶ】って気持ちが
大事だと思うよ
“違うな”って信号が自分の中に走ったら、
自ら断るくらいの気持ちで良いのよ
確かにね、
自分を受け入れてもらえるかどうか
ふるいにかけられる感覚は
心情穏やかじゃないし、
実際“落ちた”ってのはショックに等しい感情に襲われるけど、
でも、
それらを経験するのもまた良しなのよ
何事も『経験』よ
その経験は「漫画」にも生きるでしょ
漫画家を夢みて
時々描いている彼女には
“経験が糧”の言葉も響いたようで
落ち込んでいた顔が
どんどん明るくなってきて
最後には
いつもの彼女の笑顔を見る事が出来ました
就活の大変さ
選んでもらえないという錯覚
履歴書書きの煩わしさ
彼女と全て同じ…という
経験でも、感情でもないけれど、
【共感できる経験】をしているからこその
“言葉が相手の中まで入っている”感覚を
私自身も
『経験』してきました
経験したから歩み寄れる
経験したから伝えられる
経験するって
その時は
辛い事がたくさんかもしれないけれど
そこから生まれるモノは
自分だけじゃなく
周りの人のためにもなる
幸せなことだよね