数学者にスポットを当てた小説「青の数学」
が面白かったので
表題に釣られて買ってしまった「数学者の夏」
数学を志す高校生が
数学に没頭するために田舎に短期ステイし
事件に巻き込まれていく
というストーリー
ところが最初の50ページほどが全くピンとこない
主人公が数学に打ち込みたいのに
小さな集落の日常的な事情に影響されて
まったくうまくいかないという描写
それが元カノやほかの滞在者との出会いがあり
さらに天才的な数学者との出会いで
物語が急速に動き出す
戦時中の満州開拓団の帰還者の過去のいきさつが
やがて大きな事件へとつながっていく
そして数学が人の心を救うという最後のくだりは
ちょっとほっとする内容だった