その存在がエネルギー源になるような音楽や本、服と出会うことがある。音楽や本、服は、だから、まあまあ自分のすきなものであると言ってよいと思う。
しかし、コロナ禍以降は、心の中の何かが閉じてしまったのか、そんな出会いも少なくなってしまった。
特に、服。外出の回数が半減したせいだろうか。
何をみても心を動かされない状態が続いていた。

ところが、あるECサイトをなんの気なしに眺めていたときに、突然、その気持ちが芽生えたのだった。
「サロペットが欲しいかも」

結構長く生きているが、サロペットは、今まで一度も買ったことがない。
むしろ、かなり流行ったときにも全く食指が動かなかったくらいだ。
我ながら、一体何があったんだ、と思うし、買ったところで着るのか、と半信半疑でもある。
そして、欲しいと思ったわりに、なかなかしっくりくるものを見つけられない。
ECサイトで、実店舗で、探し回ること数日間…
ようやく見つけた“それ”は、久々にエネルギーをくれる、今後末永くお付き合いできそうな一枚なのだった。
全体的にサロペットの取り扱い自体が多いとは言えず、全く流行ってないと明言できそうな状況なのに、よくあってくれたと思う。
深Vネックのジョーゼット。大事にしよう。