こんにちは。     

 

是枝治療院のこれえだです。

 

今回は、「なぜ関節にズレが生じるのか」についてお話させて頂きます。

 

体に歪みを生じる原因は、主に2つです。

 

ひとつは、スポーツ外傷や交通事故のむち打ち症のように、

強い衝撃が体に加わった場合です。

こうした障害には、「骨折」「脱臼」「亜脱臼」といったものがあります。

 

   

図の左側のような骨折の場合は、

文字通り骨が折れてしまっていますから、整体治療の適応外です。

骨折している骨を、動かそうとすると悪化させてしまう可能性があるので、

基本的に固定と安静が絶対条件です。

 

真ん中の図のように、脱臼という状態は、

関節が正しい位置から完全に外れてしまった状態を言い、

自力では元の位置に戻れないため、関節をもとの位置に入れて固定します。

この場合も、関節が安定するまでは固定する必要があります。

 

最後に、右図のように関節が少しズレている状態を亜脱臼といいます。

脱臼のように完全に関節が外れてはいませんが、

衝撃によって関節を支える靭帯や筋肉が損傷し、

固定力を失って正しい位置からズレている状態です。

この関節の亜脱臼のことを「ズレ」と呼んでいます。

 

軽度のズレは、靭帯や筋肉の炎症が治まると痛みがなくなることもあります。

例えば、足首のねん挫などの軽症の場合は、

アイシング(冷却)や固定をして、炎症が治まれば痛みもなくなります。

ただし、痛みがなくなっても、そこに「ズレ」がある場合は、

関節が安定していないため、同じ場所をねん挫しやすくなります。

 

同じ場所を繰り返し傷める人は、関節のズレが原因しています。

また、ズレが重症の場合は、アイシングや固定だけでは痛みは取れません。

ズレた部分の骨同士が擦れ合って、繰り返し炎症を引き起こすからです。

そういう場合は、ズレを治さなければ根本的な治癒は望めません。

 

もうひとつの関節がズレる原因は、

不自然な姿勢を続けることで起きるものです。

 

椅子に座ると必ず足を組む人、

ゴルフなど片側に捻じる動きが習慣的に多い人、

仕事の都合で常に体を片側に向けている人などは、

筋肉の使い方がアンバランスで、

どちらかの筋肉が極端に緊張した状態になっています。

この筋肉の緊張が長い間続くと、

片側の骨が引っ張られ、徐々に関節のズレを生んでしまいます。

 

ひとつめの原因が、急性のズレであるのに対し、

この場合は慢性的に筋の緊張が続くことで何年もかけて徐々にズレを起こします。

そのため、急性の腰痛よりも自覚症状は少なめですが、

ズレ自体は大きくなっていることが多いです。

 

また、ぎっくり腰のように、

腰に無理をかけたつもりがないのに、

突然、強い腰痛を発症することがあるのは、

長期間、無理な姿勢を続けてきたために、

慢性的な疲労が蓄積し、それが限界を超えて強い腰痛を発症した、ということです。

急に痛みが出たから急性の腰痛だと思っていたら、

慢性疲労による腰痛であった、ということは少なくありません。

 

急性のズレは、強い痛みを伴い、

何が原因でズレを起こしたのかがよくわかりますが、

慢性的な負担によって徐々にズレる場合は、

本人が痛みの原因に身に覚えがないことが多いです。

特に思い当たる原因がなく痛みを発症する場合は、

慢性の痛みだと考えたほうがいいでしょう。

 

実は、一番厄介な関節のズレは、幼少期に起こすズレです。

幼い子供は足腰の筋力も弱く、

歩いたり走ったりするときも非常に不安定なため、よく転びます。

この時、親御さんは頭を打っていないかとか、

骨折などの大きなけがをしていないかを心配しますが、

関節の柔軟性が高い子供は、大声で泣く割には、

骨折などの大きなけがは少ないものです。

ただし、関節の柔軟性が高いがゆえに、

転んだ衝撃で関節にズレを生じさせてしまうことは多くあります。

 

子供は、強い痛みには泣いて訴えますが、

ズレによって生じた違和感などは訴えることがないうえに、

柔軟性によって多少のズレはかばってしまえるため自覚症状がありません。

こうした幼いころに作った関節のズレが

大人になってから厄介な痛みとして出てくるのです。

 

ズレが生じたまま成長し、成長期が終わったとき、

体は出来上がった体の状態を一番正しい状態としてインプットします。

しかし、実はその体のバランスが狂ってしまっている、という場合、

せっかく矯正治療をして正しい状態に整復しても、

元のズレた状態に戻ってしまいます。

悪い癖がついてしまった関節、といえます。

 

当院に来られる患者さんの中でも、

ズレの状態は同じ程度でも、2~3回の治療で正しい状態に安定する方もいれば、

何度も何度も矯正しなければ、すぐにズレが戻ってしまう方もいます。

幼少期にズレを作ってしまった方もそうですし、

長期間、関節のズレを放っておいた人ほど、

こうした悪いクセがついてしまっていることが多いです。

 

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腰痛やヒザ関節痛など痛みを主訴とした疾患は、

痛みが取れれば治癒とみなされるのが一般的です。

しかし、私たち整体師の観点からすると、

関節のバランスが正常になることを治癒と考えます。

なぜなら、ズレが生じている関節は、

今は痛みがなくても、必ず再発してしまうからです。

そして、時間をかけて重症化したズレによる痛みは、

治すのに時間がかかるようになります。

 

ズレを治して、正しい位置で安定した関節は、

痛みを再発することはなくなります。

この状態を、私たちは「完全治癒」と呼んでいます。

 

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では、今回はこのへんで・・・。