コア畑、真ん中の通路より下(写真左側)実験的放任畑の整備完了。やれやれ暑かった。もう限界だ。

とりあえず右側斜面の方は放置しておこう。夏場は とても やる気になれない。……しかし気になることが たった一つだけある。

この斜面側も、去年まではクマノザクラが五本生存していたので、ジャングルの中、通路を確保しておくなど、それなりに手を掛けていた。しかし 俺の細やかな夢でもあったクマノザクラ苗木は、ことごとく獣に亡きものとされた。それが発覚したのが 今年の正月だったか?もう半栽培なんて辞めちまおうかと過ぎるくらい凹んだものだ。だから今年は もうイタドリの採集が終わってからは斜面側に目もくれずにいた。すると この通り↑だ。写真では伝わらないかも知れないが、三メートル近い草々に葛なと蔓性の草が絡まり、押し倒し、手がつけられない。獣も歩けないほど混雑している。

 

でも実はこの斜面側に、一本だけ何とか生き延びたクマノザクラ苗木の存在があるんだよな。しかも斜面中央部の最も勾配のきつい位置にだ。それが どうしても気になったので、草刈機を振り回し、藪を掻き分けながら、その苗木のあったと思しき箇所まで進む。足場が悪く、途中何度も転ぶ。何やってんだ?俺は?もう嫌だ、いっそ 最後の苗木も獣に引っこ抜かれてしまってたら、今後、夏場に こんな厄介な行動に出ようという気も失せるだろう、そんな事を思いながら進む。

残念ながら?生き延びていた😆。獣に幹や枝を齧られた形跡はあるが生きている。

根本は太くなってきている。この分なら そこそこ根も張っているはずだ。でも これくらい太くなっても未だ獣に引っこ抜かれる危険からは脱していない。現に、これと同じくらいに育った苗木も見事に引っこ抜かれた前例がある。あと二、三年、イタズラされながらも引っこ抜かれさえしなければ、ここにクマノザクラが一本だけ定着する可能性はある。自分が勝手に描いた風景が、共に歩みたいと願う自然によって壊される。あんな酷い現実を思い知らされるのは懲り懲りだ。もう自然に対し何も期待したくない。期待すればするほど裏切られた時の傷は大きくなる。しかし この一本のクマノザクラ。これは残っているんだよな😅。……また この斜面の ど真ん中に孤高のクマノザクラが咲き誇る姿を思い浮かべてしまう俺なのである。