この島田サンも どこかの学校の名誉教授という肩書らしい。ご存知かと思うが、俺は、この方の論調とは対極にある某名誉教授さんにも、度々 批判を寄せている。感想を言えば、名の通った学者さんというのも欠けた部分が多くて、そりゃ俺なんかよりIQは ずっと高いのだろうが、一般人の目に、どう見てもアホにしか見えないことが多々ある。Xのような媒体は そういうものを露呈させてしまう。権威なんてものは信じるに値しない、もしくは参考にすらならない幻想なのでは無いかという気がしてくる。

 

その件はさておき、ホンコンなる芸人などが日頃から行う、ちょっと排外主義的な主張。実は、こういうのは極めて素朴な生活者の心情から発せられているのでは無いかという話。現に俺の周りにも一歩間違えれば これに接近してしまう様な事を口にしている人は多い。俺は それが特におかしい感情ではないと思っている。ここでまた中上健次からの引用。

 

「差別とは、もともとそこに在った者が、新参者に対して守りを固める、という共同意思からも生まれる」

 

でもな、よく考えてくれ。勿論、もともとそこに在った者の権利は尊重されるべきである。誰かの何らかの思惑により、それが凌辱されてしまうなんて事が本当にあるなら、俺とて それを理解する立場ではない。しかしだからといって国境に壁を作り、外部を一切遮断する様な世の中が果たして豊かなのだろうか?自然なのだろうか?或いは粋だろうか?……ブサイクな要素とは時に愛らしいものである。セクシーでもある。しかし それも度が過ぎれば腐臭を放つ。俺にはホンコン都知事のイメージが湧かない。申し訳ないが、嗤ってしまう。