大根…これも何代目になるのだろう。畑に残していた巨根(←🫣)の鞘がカラカラに乾き、採種適期だ。去年は自分の記憶違いで、採種があまり出来ていなくてヒヤヒヤしたので、今季は注意を払っていた。大根は比較的半栽培に対応する類だ。毎年、通常栽培に比べると大きさは劣るものの、まぁまぁ形にはなってくれるし、自家採種は初年度から成功、その後も己生え、つまり自力発芽も見られたくらいだ。それ故に去年は気を抜きすぎて、危うく種を途絶えさせるところだったのだ。

 

半栽培の基本目標である、栽培野菜の野生化、山菜化、の段階として、先ず自家採種、次に採種即播種、その次が採種作業省き、と進むわけだが当然、栄養繁殖タイプの野菜に比べると、大根のような種子繁殖一辺倒の野菜は、そう簡単に野生化はしてくれない。だからこうして一部を採種し続けているわけだが、大根なんかはもう、採種しても いちいち選抜したり、まして瓶詰めして冷蔵庫に保存なんてことはせず、取ったら鞘に入ったまま無造作に紙袋に容れ、常温で納屋に放置するのみである。採種と保存環境に気を遣えば、発芽率が劇的に向上する、というのは一般論だし、実に その通りなのかもしれないが、野生化を目的とするならば、そういったテクニカルな採種仕事は かえって遠回りになるのである。

この写真の中央部の畝(いや、畝も無いが)で現在、混生密生するのは、トマト、キャベツ、シソ、落花生、蒟蒻、陸稲などだが、この中で、種を蒔いた記憶のあるのはトマトと陸稲のみである。キャベツは去年の茎から再生させているリベンジものなので、自力発芽と人力発芽の中間くらいに当たるのだろうか?言うなれば、現時点で大根は、野生化の段階という視点でなら、キャベツの一つ後ぐらいに順序付けされる野菜だ。

これも いつのまにか圃場各所で生え、定着している自力里芋。合間に蒟蒻も出てきた。なるほど蒟蒻も里芋群生の間でなら共生可能かもしれない。こういったシーンでなら野放しにしてやれる。方向が見えてきた。

 

自分で考えるな、種に考えさせろ、その方が楽だ😘