高低差  こそ一切の  情景に 中秋の色 帯びる集落

 

 

溝の花 棚田の稲架や 色褪せた 屑箱にすら 日々の顕れ

 

 

何故か ふと 記憶の戻る 吊り橋の 秋風に揺れ 軋む足場に

 

 

これもまた 金木犀の 悪戯か やや報われた 心地になって