日本仏教の中で、この二つの寺は非常に重要な位置を占めていますよね。
まず中学受験において「○○山△△寺」という形で覚えるのはこの二つだけです。
(日蓮宗や曹洞宗の本山の名前、聞いたことがないよね。高校生になったら覚えるようになります)
でもどうしてもゴッチャになってしまいがちですから、しっかりと覚えたいものですよね。
今回はこの二つをチェックしましょう。
【宗 派】
比叡山は「天台宗」、もちろんここにある寺は延暦寺ですね。
対して高野山は「真言宗」、寺は金剛峯寺です。
で、みなさんに質問。この二つの寺に対してどのようなイメージを持っていますか?
山の中にデカイ寺があって・・・
比叡山には延暦寺という1つの寺があり、施設はだいたい3か所に分かれていますが、それぞれの地域に延暦寺のお堂や建物が点在しています。
でも高野山は違うんです。
ここには100以上もの寺があり、その中の一つが金剛峯寺。しかも金剛峯寺はそんなに大きな寺ではありません。
もちろん過去にはもっと大きかったのでしょうが、金剛峯寺という寺じたいは、現在では拍子抜けするくらい「大きくはない寺」なのです。
【開祖と山号】
天台宗の開祖は最澄、伝教大師ともいいます。
真言宗はもちろん空海、言わずと知れた弘法大師ですね。
山号とは「○○山」に当たる部分ですが、じつは高野山という山はありません。奈良県のその地域全体をさして高野山というだけで、その名前がついた山じたいはないのです。
比叡山という山はあります。
ほら、だいぶ意外なことがあるよね。