韓国せんせい～ソウルの達人です

Q：『韓国で弊社の模造品を作っている』という噂を聞きました。

どうしたら良いですか？

A：『弊社の韓国企業内偵調査』のサービスをご利用ください。

と、答えるだけだと簡単なのですが、話を聞くと日本のクライアント側にも問題がある場合もあります。

韓国の会社と１０数年前に代理店契約を結んだ

国内X社の最初の韓国進出は、ビッグサイトの展示会に出展した際に出会ったTという韓国人の社長さんだったそうです。

『是非、御社の韓国の代理店になりたいです』と、そこからその１社だけと取引を続けてきたそうです。

T社長はもちろん韓国内で一生懸命にX社製品の営業活動をし、10年近く販売を続けてきました。

ところが10年を過ぎた頃、X社は、別の韓国のB社とも代理店契約を締結したのです。

もちろんT社長とは独占契約では無いので、B社と契約するのは合法です。

しかしながら、事業には『商道』というものがあります。

10年間、一生懸命X社の製品を販売しながら関係を築いて来たのに、何の連絡もなしに、B社が代理店として販売を始めたとなると、私個人的には、「それはどうなのかな～」と思ってしまいます。

10数年の取引のお付き合いがあるのであれば、まずは『道理』を通す事が重要だと考えます。

『T社長～実は韓国に他の代理店も作ろうと考えているんです』とか、普通は伝達するのが筋道。

独占契約では無いにしても、伝達さえしていれば、もしかしたらT社長が、X社に対して代案や提案も出来たかもしれません。T社長はその怒りから、模造品を作り始めたのかもしれません。

模造品を作り始めたT社長

これまでの10数年の間、T社長は韓国の財閥系の大手企業にX社の製品を納品してきました。ところがやっぱりX社に裏切られた疑念は大きく、とうとう模造品を作り始めたのです。『仕入れるより作った方が安く出来る。』『納品先も納得してくれている』こうした後押しもあったことでしょう。

またX社の製品は特許技術を含むような高度な製品ではなく、模造するのはそこまで難しくはありません。ただこの10数年、X社の製品を販売し、X社KOREA支店のような扱いで営業してきたT社長からすると、大きな決断だったのかもしれません。

企業内偵調査依頼を受けた

実はX社からの依頼は『模造品製造の証拠』を突き止める事でした。

もちろんお仕事なので、任務としてきちんと遂行するのは当然の事です。

調査の結果、『模造品』の存在を確認できました。

しかしながら、それはハウジング(機械の外装)の形も異なり、色も違いました。

機械自体のスペックはほぼ同等、X社の製品を仕入れるよりもコストダウンにつながるというものでした。

結局、代理店契約は破棄。

T社長には販売能力があった

T社長はX社の製品を10数年に渡り販売してきました。

韓国の財閥系の大手企業にX社の製品を納品して来たため、人望も厚くそれなりの販路を確保していました。

一方の代理店のB社は、会社規模は大きい反面、営業の販路が乏しく思ったように売り上げが上がっていない状態で、X社も訪韓するたびに、今でも通訳費用や出張費用が大きく嵩む状態です。

韓国では事務的な事よりも一杯の乾杯（コンベ）が重要

私は長年、韓国の企業と接し、いくつもの日本企業との契約を仲介して来ました。

でもうまく行くケースとすぐ壊れるケースがあります。

その違いは、「コミュニケーション頻度」です。

賛否両論ありますが、韓国では全てのコミュニケーションは「乾杯」から始まります。チャミスルをドクドクドクと注いで、取引先もみんな、盃（チャン）を天高く上げ、「コンベー」と叫ぶ所から始まります。

人間関係を深める順番としては、

食事接待
酒接待
サウナ接待
ゴルフ接待
〇〇接待

それが完成してこそ、仕事で長い付き合いが出来るような慣習があります。

私は、そこだけ長けているのかも知れませんね

また言葉のコミュニケーション不足よる不調和が大きな原因なのかも知れません。

だったら『コンベー』だけでも大声でやりましょう。そこで柔和が生まれるからです。

もしもT社長と事前にミーティング出来ていたら･･･

もしもB社と代理店契約する前に、T社長と協議していたら良い方向に向かったかも知れません。

数量ロットの交渉やT社長側でも二次代理店を作って頑張るという話も出来ていたかも知れません。

私は常々クライアント様に、同様のお話を致しております。

日本の商習慣と韓国の商習慣は似てるけど異なると…

ただ言える事は、コミュニケーションさえしっかりしていれば、大きな問題は起こらないと言う事です。

そして分からない時は、私に気軽に聞いてくださいね

株式会社クリエイトボックス　☎0120-019-498

韓国企業の内偵調査