
3年後の2013年、エンバに会った。背が高く顔が小さい。彼女は明るいブルーとオレンジのストライプのニットを着て現れた。名刺を渡すと、エンバはいたずらっ子のような顔で、「私は名刺がないので」と言い、「エンバと言います」と片手をそっと出した。エンバは目がなくなるほどに明るく、そして大きく笑った。
2年前の2011年。結局エンバの脱退はなかった。足首を負傷しチームを離れていたエンバは、アメリカから帰って来た。5人の完全なf(x)は、「ピノキオ(Danger)」でデビュー後初めて音楽番組で1位になった。脱退説と不仲説を一蹴して作り上げた結果だったために、f(x)はトロフィーを受け取り涙を流した。
エンバは、f(x)メンバーたちにいたずらをするのが好きだった。そのためf(x)が集まっている場所は、おしゃべりや笑い声で溢れた。「1人にいたずらをし始めれば、まるでドミノのようにお互いにいたずらをします。私たちはじっとしていることができないようです。私は、クリスタルとソルリによくいたずらをして、ビクトリアオンニ(お姉さん)はルナに一番いたずらをたくさんします。でも、ルナも一度“ツボ”にはまると、ものすごいです。その後私たちの間では韓国語、中国語、英語を混ぜながら、すごい言葉が行き交う時もあります」
f(x)で一番年上であるビクトリアをメンバーたちは“ビクオンマ(お母さん)”と呼ぶ。“ビックオンマ”は、お互いに異なる個性を持ったメンバーたちをf(x)というグループにまとめ、エンバは妹たちを大切にした。エンバは、「みんなきれいで可愛いです」と自慢し、ルナには“子犬”、クリスタルには“お姫様”、ソルリには“弟”というニックネームをつけた。妹たちの自慢をするエンバ“オンニ”の目はきらきらと輝いた。

脱退説が流れた2010年の話を質問すると、「笑いました。『違うのに。怪我のせいなのに』と思いました。噂もだんだん大きくなりました。でもそのままにしておきました。後で戻って説明すればいいことですから」と言った。そしてf(x)で活動して一番幸せだった瞬間はいつだったのかについても聞いてみた。
「カムバックの前にメンバー全員で一緒に練習をする時、あの時間が一番幸せです。以前デビューを準備していた練習生時代には、メンバーたちと休むことなく歌と振り付けの練習を続けていました。でも今はカムバックを控えて一緒に振り付けの練習をすると、大変でもあの頃の思い出が浮び上がって、幸せになります」
インタビューの間、終始エンバの声は浮き立っていた。下手だった韓国語は、もう自分の意思表示ぐらいは問題なくできるようだった。それでもいくつかの単語は相変らず難しいのか、もじもじしたりもしていたが、単語を探したり考えを整理したりした。一瞬の迷いもなくきれいに発音にした言葉が一つあった。メンバー間の仲が良いようだという言葉に対してのエンバの返事だった。「f(x)は家族です」
