MBCの水木ドラマ『イタズラなKiss』が、低視聴率のまま21日幕を下ろした。シンドロームは起こらなかった。かえって存在感のない悲運のドラマとして記憶されることになった。 『イタズラなKiss』は日本と台湾でアニメーションとドラマで製作され、アジア13ヶ国で放映されてシンドロームを起こした作品だ。だから韓国でドラマ化されるというニュースが伝えられた瞬間から数多くの話題をさらった。有名なアイドルと青春スターらがキャスティングに名前が挙がったし、仮想キャスティングをめぐってネットユーザーたちの熱いバトルが繰り広げられたほどだった。
「第2の花より男子」ブームに対する期待感は高かったし、製作スタッフの自信も大きかった。しかし実際にふたを開けてみると、『イタズラなKiss』の成績はみじめなものだった。平均3~5%台の1けた視聴率を記録する不名誉を抱いた。視聴者たちの酷評も続いた。
『イタズラなKiss』はなぜ一瞬で期待作から失敗作に墜落してしまったのだろうか。

事実『イタズラなKiss』の製作スタッフらは、低視聴率の最も大きな原因として「不運な番組編成」を挙げた。視聴率40%を突破して「国民ドラマ」と呼ばれたKBS第2テレビの『製パン王キム・タック』という大きな山があったし、先に放送を始めたSBSの『僕の彼女は九尾狐(クミホ)』も固定視聴者層を確保していた状態だった。
しかしドラマの低視聴率をひたすら編成のせいだけにはできない。KBS第2テレビの『トキメキ☆成均館(ソンギュングァン)スキャンダル』もやはり『トンイ(同伊)』と『ジャイアンツ』という大作の隙間に編成されたが、着実に視聴率が上昇、10%台を越えたではないか。こういう事例を勘案してみる時、結局『イタズラなKiss』の低視聴率はドラマの完成度と直結する。日本と台湾版の『イタズラなKiss』が旋風的な人気を呼んだのは、原作漫画のハツラツとしたストーリーを十分に生かしたため。しかしこのような人気要素が韓国版『イタズラなKiss』では見られなかった。

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『花より男子』でスターの仲間入りをしたキム・ヒョンジュンと、新鋭チョン・ソミンはそうそうたるライバルらを押しのけてキャスティングされた。キム・ヒョンジュンの存在感は絶対的であり、チョン・ソミンはお茶の間のシンデレラとして急浮上した。しかし結果的に二人はこの作品を通じて魅力を十分に発散できなかった。
キム・ヒョンジュンの演技は確かに『花より男子』の時よりはましだった。発音は正確になったし演技力は安定した。しかし魅力はかえって半減した。立体的なキャラクターをディテールに生かすことができなくて平面的に演じながら、かえってキャラクターに対する拒否反応を起こさせた。
チョン・ソミンもやはりこれといってけちをつけるところのない演技だったが、地味だった。ドラマの中でオ・ハニを演じるチョン・ソミンは時にはじれったく、時には憎らしく感じられたほど。ドラマの序盤で「チョン・ソミンのワンマンショー」と呼ばれるくらい多様な姿を見せたチョン・ソミンだったが、それ以上の発展は見せることができなかった。