これだけでも株で稼げる! -946ページ目

発想を変えてみる

前回のメルマガでは、心理的な面について話をしました。

特に、投資の世界では、
確率論で論理的に考えることをせずに、
感情や心理的な感覚で売買している人が多いため、
こうした事を知っておくと、役に立つと思います。





ちょっとした例題を出してみましょう。


今すぐ、100万円が必要な状況になったとします。

現在、二つの銘柄に投資しているのですが、
どちらの銘柄も、今、売却すれば、
100万円になる状況です。


一つは、150万円で購入し、
100万円まで値下がりした銘柄A、

もう一つは、80万円で購入し、
100万円まで値上がりした銘柄B、


あなたは、どちらの銘柄を売却しますか?






おそらく、多くの方は、
80万円で購入した銘柄Bの方を、
選択されたのではないでしょうか。


どちらを売却しても、100万円なのに、
銘柄Bを選んでしまうのは、
心理的に損をしたくないという思いが強いからです。

銘柄Aを売却すれば、その時点で
50万円の損失が確定してしまいますから。


だからこそ、損失を確定させる事を恐れて、
逆に、20万円の利益を確定できる銘柄Bを選んでしまう訳です。





しかし、ここで発想を変えてみましょう。


損をする、とか、得をするといった考えは、
ひとまず、忘れて下さい。



銘柄Aは、150万円から100万円まで値下がりしている状況です。

そして、銘柄Bは、80万円から100万円まで
値上がりしています。


つまり、下がり続けている銘柄Aと、
上がり続けている銘柄Bとでは、
今後、どちらの銘柄の方が上昇する可能性が高いと思いますか?





物理の世界では「慣性の法則」と言うものがあります。

これは、静止しているものは、いつまでも静止し続け、
動いているものは、
いつまでも、その方向に動き続けるというものです。


株式投資の世界でも、
この「慣性の法則」が当てはまるケースが非常に多いのです。



つまり、一定の方向に株価が動き出したら、
その流れを変えるのには、かなりのエネルギーが必要になります。

だからこそ、トレンドに従って投資をした方が、
勝てる可能性が高いのです。



先程のケースでは、銘柄Aは明らかに下げ基調であり、
今後、さらに下がり続ける可能性が高く、
逆に、銘柄Bはこのまま上昇が続く可能性が高いと思われます。


と言う事は、上昇傾向にある銘柄Bを売却して、
下げ基調にある銘柄Aを持ち続けるのは、
間違いだと思いませんか?


下がり続けている銘柄Aを売却して、
上昇傾向にある銘柄Bを持ち続けるべきでしょう。




もちろん、これは100%絶対に正しいと言える法則ではありません。

銘柄Aが急遽反発して、
そのままストップ高を続ける可能性もあります。



しかし、確率論から言って、
そのような状況になる確率は非常に低く、
安定して利益を上げ続けようと思っているのなら、
素直に、トレンドに従って投資をするべきだと思います。




大多数の人は、下げ基調にある銘柄Aを持ち続け、
上昇傾向にある銘柄Bを売却する傾向がある事は、
大多数の人が株式投資で勝ち続ける事ができない事と
大きく関係していると思います。




感情や心理的な影響を押さえて、
確率論に従って冷静に売買をするようにすれば、
投資成果が大きく変わってくる事でしょう。







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