パチスロ資金欲しさに主婦が空き巣

★パチスロ資金欲しさに空き巣＝2400万円相当、主婦逮捕－大阪府警

・パチスロの資金欲しさに空き巣を繰り返し、2400万円相当を盗んだとして、大阪府警捜査3課などは28日までに、窃盗などの疑いで、大阪市平野区加美東、主婦　安原摩利容疑者（33）を逮捕した。盗んだ保険証を示し他人を装って盗品を質入れしたとして、組織犯罪処罰法違反（犯罪収益等の隠匿）の疑いでも追送検した。安原容疑者は連日、パチスロ店で遊び、借金が約200万円あった。返済に困って盗みを繰り返し、返済後もパチスロの資金欲しさに続けていたという。　
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　（８月28日　時事通信）

今年の7月にパチンコが原因で大学生が母親を殺害した事件があったばかりだが、今度は主婦の空き巣事件が発生したようだ。被害総額は2400万円相当だが、そのお金がそっくりそのままパチンコ屋の売上になっているところがミソである。ハイテクによる顧客管理全盛の昨今では、依存症の主婦を作るくらいはわけがない。妙齢の女性が重度のパチンコ依存になれば、いずれ借金で首が回らなくなり、風俗で身体を売るか、犯罪に手を染めるか、首をくくるかの究極の選択肢を迫られることになる。つまらない事でつまらない人生の終わり方をするのは馬鹿馬鹿しいはずなのだが、今日もパチンコホールに通う人は後を絶たない。

｢パチンコは勝てる、金が儲かる｣と思う妄想が、人生を台無しにしてしまうことを忘れてはならない。ゴキブリホイホイに掛かるゴキブリは、別に自分が破滅すると思ってゴキブリホイホイに進入する訳ではない。本能をくすぐる香りに誘われ自分の喜びと楽しみの為に、ウキウキしながら入っていくのだと思う。表面上はゴキブリの自由意志で自ら死地に入っているかのように見える。しかし実際には、ゴキブリの知能をはるかに上回る人間の知恵によって、ゴキブリは罠に嵌められているのは周知の事実だろう。

いささか例えは適切ではないかもしれないが、パチンコも全く一緒だと自分は考えている。客を集め、むしり取る為に、パチンコ業界はその英知を傾け、様々な演出、ハイテク、宣伝で集客しているのである。一説には、パチンコ台メーカーでは心理学者を招いて射幸心を煽る研究に余念がないという。客が金を入れくれる台が良い台であり、言い換えれば依存症を作りやすい台がメーカーやホールが求めている台なのである。もちろん全ての人間が重度の依存症になるわけではないが、その反面、確実に何割かの人間が重度の依存者になり、破滅している事実を忘れてはならない。自由自在にパチンコ台を支配するコンピューター制御や数々の顧客管理システムに、人間の知恵や運で太刀打ちすることは自殺に等しい行為である。もし、少しでもパチンコを止める気があるのならば、明日からでも足を洗うことをお勧めする次第である。