パワハラ・セクハラ疑いで鹿児島大教授“出勤停止”


(2010 08/10 11:28)
 鹿児島大学は5月下旬、50歳代の男性教授に、学生や同僚教員へのパワーハラスメントや、学生へのセクシュアルハラスメント(性的嫌がらせ)行為があった疑いがあるとして、業務自粛などを求める命令を出していたことが9日、分かった。教授は同命令以降、出勤していない。南日本新聞の取材に「パワハラなどの事実はない」と全面否定している。
 大学側は10日、理事らでつくる懲戒に関する調査委員会を設け、処分を検討する方針。関係者の訴えを受けて4月末にハラスメント調査委員会を設置し、双方から事情を聴いていた。
 大学関係者によると、教授は長期間にわたり、大学構内で自分の学科の学生や教員に人格や能力を否定する暴言を吐いたりしたほか、鹿児島市の飲食店で複数の女子学生の体を触るなどしたという。
 学生や教員の精神的なショックが大きかったため、大学業務の自粛と関係者への接触禁止を求める業務命令を出した。教授が担当する講義は代わりの教員を充てた。
 教授は取材に「パワハラ、セクハラと申し立てられるような事実はない。大学側は命令は処分でないとしているが、事実上の処分と同じであり、撤回を求めたい」と話した。
 同大人事課は「調査中なのでコメントできない」としている。

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