パワハラ:信州大、カーボンナノチューブ提訴の教授を解雇

 信州大(本部・長野県松本市)は22日、教職員へのパワーハラスメント(地位を利用した嫌がらせ)や大学の名誉を棄損する行為などをしたとして、小山省三教授(62)を懲戒解雇処分にしたと発表した。

 小山氏は07年から同大の遠藤守信教授が開発したカーボンナノチューブ「VGCF」の安全性を研究。今年6月に「発がん性を指摘した研究発表を無視された」などとして、大学と遠藤教授に1000万円の損害賠償を求め長野地裁松本支部へ提訴している。

 処分は21日付。大学側は理由として▽03~09年、担当していた医学部統合生理学講座の教職員らに辞職を促すパワハラや体を触るセクシュアルハラスメント(性的嫌がらせ)などが計10件あった▽大学がVGCFの安全性研究の隠ぺいを図ったと虚偽の内容を訴え、大学の名誉を傷つけた--などを挙げた。

 一方の小山氏は「処分理由は事実無根。提訴して取り消しを求める」とのコメントを発表した。VGCFはチューブ構造をした微細繊維でリチウムイオン電池などに使用されている。【大平明日香】


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