【長野】

医学部教授のパワハラ認定 信大、6月にも処分決める

2010年4月29日

 信州大(本部・松本市)は28日、医学部の小山省三教授(62)が複数の教員へ地位を利用した嫌がらせ(パワーハラスメント)をしたことが認定されたとして、学内に処分審査委員会を設置したと発表した。本人から聞き取り調査を行い、早ければ6月にも処分を決める方針。

 同大によると、2008年9月、小山教授の講座に所属する教員からハラスメントの申し立てを受け、ハラスメント相談調査対策委員会が調査。09年6月には別の教員ら3人から同様の申し立てがあった。同委員会は今月22日の報告で、申し立て内容の多くを認定したという。

 小山教授は「思い当たることはなく、事実無根」と否定している。

 一方、小山教授と代理人弁護士は、小山教授が昨年8月から研究室への立ち入りを制限され、カーボンナノチューブに関する研究に支障が出ていると主張。大学側は「入室制限はハラスメントの当事者同士が接触しないための処置で、第三者の立ち会いがあれば許可している。研究内容は把握していない」という。

 (宿谷紀子)

中日新聞


http://www.chunichi.co.jp/article/nagano/20100429/CK2010042902000012.html