虚構の城 | こらあのブログ

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『新装版虚構の城』
高杉良
2010年1月15日第1刷発行
株式会社講談社

高杉シリーズ。高杉のデビュー作。

出光興産をモデルにした小説。未読だが、『海賊と呼ばれた男』(百田直樹)と同じ出光をモデルにしながら、百田が好感をもって描いているのに対し、高杉は否定的に描いている。

高杉が否定的に描いているのは「大家族主義」に代表される前近代的な側面。創業者出光佐三を崇拝し、神格化するような側面が描かれている。中でも一番の主題は、石油業界を代表する大企業でありながら、労組がないこと、「大家族主義」に反するという理由で、触れることもタブーという点だ。
これだけの大会社でありながら、過少資本を継続し株式上場が2000年以降という特殊な企業に焦点を当てた高杉氏の着眼性、先見性に感服する。