『空飛ぶタイヤ』 池井戸潤
実業之日本社
初版/2008年8月10日
池井戸氏の小説は初めて読んだが、非常に面白かった。
この本は、妻が買ってきて「面白かったから読んでみれば」とすすめられた本だった。
また、以前書評を読んで興味が湧いた本でもあった。
巨大な大企業に対し、中小企業の社長が闘うといったテーマだ。
事故を起こした中小運送業者が事故原因を巡ってトラックメーカーと闘う。
中小企業の経営の臨場感や大企業の組織構造(出世・権力・派閥・力関係)、理屈、サラリーマン意識、常套手段。。。そんな大企業ではないものの自分にも当てはまるところはある?!といったリアリティのある描写で共感を持てた。
その一方で、組織の理屈対倫理観、組織の中でも一般的な判断力を持った人とそうでない人。
権力・ブランドを笠に振りかざす人と、実力で勝負する人。
事故原因の嫌疑をかけられ、容疑者扱いされ、子息の学校でのいじめ等、家庭生活へも影響してくる中で、
信念を持って戦う姿。家族の励まし。
大きな組織の中でも、しっかりと自分の考えを持って「流されない」ということの大事さを再認識した。
また、何かをやろうと思った場合には、精神的に「タフであること」が非常に重要だということが分かった。