もう、先々週のことですか…アルゼンチンのネオ・フォルクローレ界の旗手、Aca Seca Trio のライブを堪能してきました。
彼らのライブを観るのは、去年、ブエノスアイレスのテアトロで鑑賞して以来、ちょうど一年ぶりくらいですね。
ライブ、やはり最高でした。
彼らのそれぞれの作品からほぼ均等にセットリストに入れていたように思います。
興味深かったのは、普段Andrés がエレピで演奏しているHugo Fattoruso の「Hurry 」をこの日は生ピアノで奏でいたこと。よりリリカルで耽美なサウンドで聴かせていて、俺的にはグッときました。
↓ これはエレピで演奏されている「Hurry 」
グッときた…といえば。
いろんな意味で…まあなんというか複雑な気持ちで…グッときてしまったのが、彼らがアンコールの時に出てきて演奏した曲。
「故郷」。
そう、あの、悪名高き(苦笑)尋常小学唱歌の故郷です。
彼らはその故郷を、アンコールの一曲目に演奏しました。
ギターはシールドを抜き、完全アンプラグド、歌も3人ともオフマイクの生歌で、それはそれは美しいコーラスワークで。
…「悪名高き」…とは言いましたが。
ここではあえてその故郷という歌の戦前・戦後の据えられ方の遍歴…は書きません。というか、そんなことこんなご時世ですから、ググったりなにか検索したりすれば情報はゴマンと拾えると思います。
俺が数年前に住まいとしては東京から離れた時、日本中をぶらぶらとギター一本持って放浪してまして。
女川の港でたまたま開催されていた(漁業組合の方の主催だったのかな??)震災復興イベントに、昔からの仙台の友人、フリーさんに連れて行ってもらったのです。
そこでとあるシンガーの方がライブをしていました。
彼女が最後にアンコールで歌ったのが、「故郷」。
最後にみんなで歌いましょう、と、促して会場の皆が歌っていました。
そのタイミングで、フリーさんは会場の外に出てしまいました。
後でどうして「故郷」を聴かずに出てったのか尋ねると、彼は「政治的とか思想的とかそういう意味じゃなく、震災後にあの曲は聴けなくなった」と。
フリーさんはボランティアで震災後に入れなくなった地域にも度々行っていたような人で。
そこで彼が見たものは、いわゆる避難指示解除された地域であっても放射能の線量は高く、子や孫たちにはまだ安心させて暮らせないからと、老人たちだけが地元に戻って暮らしているようなそんな場所の風景。
そこには、除染の時に出た廃棄物を入れた黒い袋がただただ道路脇に…どこにも持って行かれることもないまま、高く積まれていたそうです。
そんな光景を目の当たりにして…故郷に帰りたくても帰れない人を目の当たりにして、フリーさんは「故郷」を聴くことが辛くなったと。
俺はその話しを聞いていましたし、そしてその後にもそれ以前にも原発避難者の仮設住宅などにも行ってましたから、前述のAca Seca Trio の演奏したあまりに美しい「故郷」が、哀しい調べにも聴こえてしまい、ふと落涙してしまいました。
その「故郷」という曲、戦後もしばらくは作者不詳とされてきたことや…いろいろな意味で、こんなに紆余曲折、様々な扱われ方をされつつも歌い継がれている曲も珍しいですよね。
…と、まあ、Aca Seca Trio の素晴らしい演奏&唄を堪能した後に、そんな別のことも考え込んでしまったりしました。
(SUKIYAKI meets the world さんには是非、来年はLiliana Herrero様を呼んでほしい!っす。めっちゃ個人的な意見ですが…笑)
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《“寝木裕和”弾き語り
ライブスケジュール》
● 9月15日(日)@ 心斎橋Foot Rock & BEERS
● 9月21日 (土)@ 西成・Earth,Osaka
● 9月28日(土) @ 高円寺・稲生座,Tokyo
● 9月29日(日)@ 国立・地球屋,Tokyo
● 10月5日(土)@ 西成・オールドグラフィティー, Osaka
● 10月11日(金)@ 京都西院・ウーララ, Kyoto
● 10月12日(土)@ 滋賀県・湖西線安曇川駅近く、たかしま音楽室
● 10月13日(日)@ 西成・三角公園《釜ソニ!》
● 10月29日(火)@ 西成・難波屋,Osaka
● 11月8日(金)@ 小田原・すみれcafe, Kanagawa
● 11月9日(土)@ 伊豆高原コロナパーク , Shizuoka
● 12月15日(日)@ 茨木・Bar アナーキー ,Osaka
ライブ出演のお誘い等々、ご連絡は、
コチラ ↓↓
kora2negi@gmail.com
