実はサンパウロ滞在中のある日、俺がメインで使っているカードが止められまして。一切、現金を手に入れる手段が無くなったんですよ。焦ったのなんのって…。
それからずっとサンパウロの「路上」で稼いで、メシ、食ってましたね。
カード会社に連絡したら止めることになった理由は不明だとか言われましたが、その後日本の友達に連絡したり、その時の宿の仲間に親切にしてもらって、なんとか復帰させる手段は分かったんですけどね…
が、
当面の現金収入は、路上…でした。笑
いやー、帽子の中のお金をチラ見しながら、「これなら今夜はフランゴ(鳥肉)の定食食えるぞ。」とか、「この稼ぎじゃ豆菓子しか今日食えんな。」とか考えながらギター弾いてると、音が乱れる、乱れる笑
雑念、ですね。
俺、日本で、ものすごいヌルい感じで道ばたで奏でてたかも、と考えたりしました。
そんな感じで、少しばかり不安になってたところ、いつも通り午前中、宿の近くの公園でギター弾いてたら、近所の子どもらに、「にいちゃん、オレらのスパイクシューズ、見といて!」みたいなこと言われて。子どもらはそのままどっか行ってしまいまして。
なんだなんだ、アイツら、オレにスパイク靴、見ておかせて、サッカー観戦しに行ったんだな ( その日はワールドカップの決勝で、サンパウロもみんなテレビに釘付けでした ) と思ってると、
子どもら、ギター抱えて戻ってきたんです。
たぶん、ずっと家にほかりっ放しだった、ホコリだらけのギター。
彼らは、ギターを教えてくれ、と俺に言っていたようで。
思いもかけず、三時間ほど、みっちり彼らにギター教えてました。指先が痛いとか、甘ったれたこと言ってました笑
子どもの笑顔は、ほんのちょっと不安になってた俺の気持ちを、ホッとさせてくれましたね。
もちろん、夜はいろんなライブを堪能しにも行きました。
小さめのバルのようなお店でのサンバイベントは数知れず…。
そして7月の終わりにはDori Caymme さんのライブへ。
ドリ師匠のライブ…素晴らしかったです。
一曲目大ネタ、「Aquarela do Brasil」から始まり、ドリさん自身の曲、ならびにカイーミ家のヒット曲の連発でした。途中、ワイドストレッチの曲で左手が届き切らずミストーンが出ても、「頑張れ、オレの指!」みたいに言って笑いを取ったり、オーディエンスそれぞれにとって思い出のある曲の時にそれぞれの想いを乗っけて大合唱になった時など、俺も思わずホロっときてしまいました…。
…こんなこと、ブラジル音楽ファンにとっては野暮な言い方かも知れませんが、あの、ブラジル音楽の神様の息子が目の前で歌っているんですよ!?
歌とヴィオラォンのみの、2時間弱、休みなし。素晴らしい時間でした。
ライブ後、サインをもらって少しだけ話をしたのですが、とても気さくなナイスガイ師匠なのでありました。
…なんだけど、帰ってからサイン見てみたら、え⁉️スペルが…!
ニギ…。
おれ、ネギ、なのに…。
…いや、まあこういうのも旅の良い思い出、ですよね(笑 だんだん俺自身、ま、いっか!みたいな楽観的な感じがブラジルの人ぽくなってきましたよ)
…続く…




