「ハルはね 時々 しめといたほうがいいんだよ。すぐ調子にのって生意気になるから。誰がボスか しっかり教えとかないとね。」

アキくん… そんなの ひどいよ。

「ほら さっきも はなちゃんにイジワルしてたろ?」

そうだけど…。

「それよりさ はなちゃん 大事なこと 忘れてない?」

え? なに?

……… ??

「 あーーー!! ケンちゃん!ケンちゃんは?」


しゅうちゃんが

「だから ベランダだろ?飛び降りてなきゃな。」

と言ったら ハルは

「大丈夫でしょ。アイツ 片手使えないんで。片手じゃ ベランダ越えられませんよ。」
 
って。ふたりは ハハハと笑ってる。
もうっっ  この人たち…  ひどすぎるプンプン


カーテンを開けると ケンちゃんは さっきと同じ場所にいた。良かった 飛び降りてなかった…。

「ケンちゃーーーん ごめんね。」

ベランダに出て ケンちゃんを抱きしめたら ケンちゃんも 私のひどい顔を見て

「はなさん… すみません。大丈夫ですか?大丈夫じゃないですよね。すみません。」

と私を抱きしめてくれた。
あれ?私たち 抱き合ってるけど… 
そんなの しゅうちゃんが見逃してくれるわけもなく…

「はなっっ」

と 怒ったしゅうちゃんに 私はペリッと剥がされて しゅうちゃんは 私をリビングに連れ戻すと 窓を乱暴に閉めた。

あらら…。

ベランダでは ケンちゃんが騒いでる。

「ちょっと待てよ! おい! ふざけんな! なにやってんだよ!!おいっっ!!」

あらあら。ケンちゃんってば…。
そんなに騒がなくっても…。
ハルは クスクス笑ってる。もうっっプンプン

アキくんが呆れて 窓を開けた。

「オマエ うるさいよ。近所迷惑だろ?」

「知るかよ。ふざけんなよ。はなさんっっ。」

「だから うるさいって。はなちゃんが なに?」

「はなさんに なにやってんだよ!やめろよ!」

ケンちゃん…  誤解してますね?
私 大丈夫ですよ??

「だからさ オマエ うるさいよ。だいたいさ 誰にそんな口の利き方してんだよ?」

「関係ねぇよ。オマエらこそ はなさんになにしてるんだよ!」

「わかったから落ち着けって。はなちゃんは 終わったよ。ちょっと態度悪かったから いつもより厳しくされたけど もうはなちゃんの罰は終わった。」

アキくんに言われて ケンちゃんは ようやく我に返ったようだった。

「え…と あの… じゃあ…   」

「あとは オマエだけだよ。ハル?コイツどうすんの?」

ハルは

「朝まで このまま反省させます。」

って…。  え?  冗談だよね?

「朝までって… ハル… オマエ 本気で言ってんの?」

うんうん。そうだよね アキくん。朝までなんて ひどすぎるよね? ハルに言ってやってよ。ビシッとね。

「アキさんに ちゃんとしろって言われたばっかりなんで。」

「まぁいいけど…  口の利き方も 教えとけよ。」

え…  アキくーーーん。そうじゃないよ…。
違うでしょーーー?

「はい。すみませんでした。」

もう… やだ…  。  
ケンちゃんをいじめないで。


「ハルっっ もうやめてよ。ケンちゃん ケガしてるんだからね。」

「知ってますよ。…あれ? アイツ なんでケガしたんでしたっけ?」

「う…。  … 知らないショボーン



「ふーーん。」


ハルの 冷たい視線が痛い…。