私も、過去に自分が選択し、失敗の道を歩んで来たことで、今の自分の人生があると認識していました。それが故、仕方なく、今の自分を制限し、その状況の中で、出来るだけベストを尽くしてきたつもりです。結局、自分の今は過去が原因で、結果的に今の自分があると信じてきました。 そして、過去の経験を活かすことで、今の自分を正当化した人生を送ってきました。多分、多くの人も同じ意識で後半の人生を歩んでいると思います。

 

最近、ある有名な心理学者の本を読んで、私の今までの意識を、違う角度で見ることが出来ました。その心理学者は「原因論」を「目的論」に入れ替えて、色んな議論を進めていたのです。具体的には、人々は過去が原因ではなく、「目的」で動いて来たとのことです。要するに、自分の「今の目的」を達成するために、過去を「原因」として正当化しているだけとのことです。例えば、上記で語ったように、私は過去の自分が原因で、それを自分の限界として意識し、その中でベストを尽くしたと認識してきました。要するに、私はその意識で、単なる制限した目的しか描けなかったのです。結局、その心理学者の論説では、私はの今の自分は過去の結果ではなく、自分で自分の目的を制限した世界で生きていたからです。決して、今の自分は過去が原因で、その結果ではないと言うことです。

 

その心理学者の論説では、「原因/結果」以前に、人間は何事に対しても、「目的」を意識し、そして、それを達成するために「原因」で正当化しているに過ぎないとの事です。例えば、戦争に対しても、いじめに対しても、ニート生活に対しても、各自の目的が動機となり、それを達成するために、「原因」を道具とし利用しているとのことです。

 

次回に続く。。。