小次郎はとても大人しく、一見いいとこのお坊ちゃま風の毛並みがキレイな猫でした。多分どこかで飼われていたのだろう、最初は警戒していたが、すぐに馴染み寄って行くだけで【コロン】とお腹を見せる、そんな可愛い猫でした。
こんな大人しい猫をそれもあらかた大きくなった猫を、途中で捨てるなんて、前の飼主はなんてヤツだ
まぁ今さら仕方ないけど・・・
猫はジィーっと見つめちゃダメヨ・・・と聞いたけど 小次郎はチョッと変わっていて、立ち止まっては振り返り、こちらをジッーっと見るのがくせでした。 何か言いたげな、それでいてすべて分かっていそうな、そしてとても優しい目
小次郎の笑み
ある時、まだ目も開いていない仔猫が一匹捨てられていました。 自然とその仔猫は小次郎の後を追う様になり、あげく小次郎のおっぱいを吸う様になりました、あれっ
小次郎はオス猫なんですけど・・・おっぱいなんて出ないのに
小次郎はとても優しい猫で、嫌がることもなくカサブタが出来るまでも、仔猫におっぱいを含ませていたのでした。 オカマ猫かー いやいや猫にも父性があるのかしらん、でも見てて微笑ましいほんとの親子のよう。 寝床の無い二匹のノラは我が家の玄関先のプランターに丸まって寝ていました。
寒い冬は我が
に入れてあげたかったけど、舅が居るのでダメです。
所詮、ノラはノラ、逞しく生きなきゃね。
プランターに丸まる小次郎と仔猫
地域猫でも、このまま此処のご近所でずっと暮らして行くだろうと思っていた小次郎と仔猫ですが、小次郎が皮膚病にかかってしまいました。ちゃんとした飼主がいないとこういう時は困ります。色々悩んだ挙句、私が個人的に病院へ連れて行くことにしました。しかし、悲しいことにそれを待たずに小次郎は亡くなりました。
仔猫にも皮膚病がうつっていて、この仔猫は助けなきゃと3回ほど注射へ連れて行きました。
小次郎がなくなって、ずっと泣いていた仔猫も暫くはご近所に居ましたが、いつの間にか姿を見せなくなりました。何処かで元気にしていればいいのだけど・・・
小次郎の事は今思っても、涙が出ます。