多分人生で最初で最後のRaphaelワンマンに行ってきました。
解散を発表したとき、ああ来るべき時が来てしまったかと。
それと同時に、華月さんを失ってから、
今までよく「Raphael」の屋号を守り続けてくれたなと。

会場は赤坂ブリッツ。
前回行ったときは地下鉄の赤坂駅から直結だったので、
溜池山王駅から歩いたのは久しぶりなため、迷いかけるもなんとか到着。
地図見ても迷う自分の方向音痴を呪いたいです(笑)

会場前には私と同世代か少し下ぐらいの女の子たちがたくさんいました。
Raphaelというバンドは、YUKIさんも話していたとおり、
実質活動していた期間がすごく短いバンドで。
その時、その直撃をくらった人たちって、
実は同世代でも少なかったりするのです。
逆に、全然違うジャンル追ってたら、
「僕(私)昔Raphaelが大好きで」という同志が出てくるというね。
多分バンギャル関係でRaphaelどストライクの人とはほとんど出会ったことないけど、
サッカー関連で二人ぐらいお会いしたかな。
彼らの描き出す痛みや孤独の世界は、
刺さる人には刺さるけど、逆に痛すぎると敬遠されたり、
ファンが怖いと逃げられたり、そんなこともありました。
華月さんも、自分たちのバンドのことでも大変だったのに、
ファン同士のめんどくさいあれこれにまで悩まれていたようでしたし。

華月さんとは世代がほぼ同じなので、
同世代で同じような孤独や痛みを抱えている人がいるんだ、
それをこうやって言葉にできる人がいるんだ、すごいなあと、
そういう目で見ていたところはあります。
自分の孤独を代弁してくれる人が同世代にいるというのは、
本当に力強いというか、自分は一人じゃないと思わせてくれたというか。
だから、華月さんが旅立ってしまったときは、
心に穴がぽっかりとあいたどころの騒ぎではなく。
たぶんそれは、他のメンバーのファンだった人もそうだし、
Raphaelが好きだったすべての人がそうだったと思うんだけれども。

今回、奇跡的に赤坂ブリッツのチケットが取れて、
彼らのステージを目にして。
確かに、ステージに華月さんはいました。
姿は見えなかったけれど、彼の音や存在は、確かに「そこ」にいました。
それを感じられただけでも、この日見に行った意味があったんじゃないかなと。

というか、Raphaelにこんなヘドバン曲が多いとは知らなかった。
1曲目の「花咲く命ある限り」でもうみんな頭ぶんぶん振ってるし。
しかもサビでヘドバンという曲が結構あって、
首もげるかというくらい首振りました。
おかげで今、首が回らない(物理的な意味で)
それから「Sweet Romance」「症状1.潔癖症」「症状3.XXX症」とたたみかけられ、
さらに「人間不信」「Gebet」「Sick」と続いたらそれは首がもげます!(机どん)
(曲順は必死で頭振ってたためうろ覚え)
YUKIさんの「すべてをさらけ出せぇ!」という煽りが印象的でした。

そこからはアコースティックコーナーに。
YUKIさんがピアノを弾いての「Promise」「症状2.分裂症」
「Eternal Wish~届かぬ君へ~」「lost graduation」
「lost graduation」はイントロ聴いただけでもう、涙がぶわーっと。
初めてラジオで聴いたとき、ド深夜にもかかわらずギャン泣きしたことを思い出して、
その自分が今、自分の足でRaphaelのライブに足を運んで、
生でこの曲を聞いているという不思議さにも思いをはせたり。
あの頃は一人で家からも出られなかったのでね・・・・うん。

今回のサポートギタリストはナイトメアの咲人さんでした。
メアは、wyseのセッションイベントにNi~yaさんが来ているのを見たことがあるけど、
うわ細っ!と思ったのですが、
咲人さんも相当細い。
ねえねえみなさん、なんで同世代なのにそんなに細いんだ。
この年代になれば年齢相応に肉がついてくるものではないのか(おい)

今回YUKIさんは、華月さんのギターを弾いてステージにあがってました。
楽器は生き物だから、触れてあげないとだめになってしまうからって。
そこまではいい話なのだけれど、
咲人さんがギュイーンとカッコいいフレーズを弾いたとき、
「咲人ちゃん一生のお願い。俺ここで弾くふりするから合わせて」と(笑)
咲人さんも空気を読んで、
一度ステージ袖にひっこんでからギターを鳴らすという徹底ぶり。
そしてYUKITOさんまで「咲人ちゃん一生のお願い(以下略)」と同じことを要求し、
咲人さんに「変な人たち」と一言でぶった切られるという(笑)
あげく、HIROさんまでやってもらってましたから。
これでRaphaelの面々は一生咲人さんに頭上がらないと思います(笑)
(このタイミングで一生のお願い使い果たしたから)
きっと華月さんも笑っていただろうなぁ。

今回のツアー、華月さんのギターの音をできるだけ使ってはいるんだけれど、
当時と今とでは音源がアナログからデジタルになってしまっていて、
アナログ音源をデジタル音源化するのがすごく難しくて、
曲によっては華月さんの音を連れてこられないという話もYUKIさんがしていました。
あと、Raphaelとして新曲を出そうかと思ったこともあったけど、
やはり華月さんの詩じゃないとRaphaelの曲ではないと。
うん、その問題には正解はないと思う。
その点(この問題に正解がないこと)については、YUKIさんも言及していたけれど、
やはり華月さんの詩があってこそのRaphaelだったと私も思うので・・・。

Raphael最初のオリジナル曲、
「Eternal Wish~届かぬ君へ~」のギター音源がデジタル復刻できたことは、
YUKIさんも「奇跡」と言っていたし、
その華月さんのギターとYUKIさんが弾く華月さんのギターの共演も見られたし。
もうそれだけで胸がいっぱいというか、なんというか。

あと軽い気持ちで「これ聴けたらいいな」と思っていた、
「小夜曲~悲愴~」を聴くことができてうれしかったです。
Raphaelの曲のなかで一番好きな曲なので(lost~は別格だけれども)
まあもう、首振ったよね(そうなりますか)
咲人さんのギターも冴えわたってました。
というか、咲人さんてあんなに激しいギターを弾く人だったとは。
なのにどうしてあんなに細いんですか!(二度目)

あ、そうそう。
YUKIさんがアンコールに持って出てきたガチャピンの水筒、
「ALvinoの潤さんに誕生日プレゼントでもらった」と言ってたなぁ。
こういう横のつながりがあることを知れたことも嬉しかった。

ラストは「夢より素敵な」
やっぱりラストはこれなのかなと思ったら、やっぱりそうでした。
夢より素敵な夢を見せてくれてありがとう、Raphael!
最初で最後のワンマン参戦になるかなと思ったけど、
こんな景色見せられたら、ラスト2daysも行きたくなってきてしまった・・・・。

さて。
帰り道、実家に「ベイスターズは何連敗かいな」と電話をかけたら、
「なに言ってるの!勝ったわよ!」と言われ、
寄り道することなくまっすぐ家に帰ったおかげで、
スポーツニュースに間に合いました。
いやー、筒香のホームランだけでご飯何杯でもいけますなぁ(ほくほく)