煙室管板の穴開けが終わりました。

ホールソーと呼ばれる刃物で穴を開けてゆく

のですが、我が家にはスペースの関係でボール盤が

有りません。

もっぱらボール盤の役目はフライッス盤が担います。

ところが、オーバートルクで機械が壊れるのを防ぐ

リミッターが働き、止まってしまいます。

かなり穴を開けた後、ふとホールソーの刃を見るとボロボロ

切れるはずがありません。 刃物鋼は硬いのでダイアモンドヤスリ

で丁寧に研ぎ、再度挑戦。 今回はリミッターもほとんど作動せず

穴開け完了。

この円盤に煙管が嵌まります。

全部で17本の煙管を取り付けます。 

実車は10倍以上の本数が取付けられています。

この機関車は実車と異なり飽和蒸気機関車なので管はみんな

同じ直径です。D舎のC56にはこれより太い煙管が数本あり、過熱管が

取り付けられます。このような構造の機関車を加熱蒸気機関車と呼びます。

この円盤には他の部品も取り付けます。

六角形の部品が付いているのは、エンジンへ蒸気を送るための

部品です。両側の小さな穴にはφ6mmの銅棒をロウ付けして

補強します。 下に飛び出しているのはブロアー管の出口です。

蒸気分配箱も変更しました。 以前書いたホイッスルバルブ

がプッシュ式からレバー式になっています。 右側の黒い

曲がったパイプに接続されているパイピングが先ほどのブロアー

管です。実際は40cm程の長さがあります。

上側のニップルが先ほどの煙管板に付いていた部品です。

実車はボイラーの外側に配管されますが、この汽車ではボイラーの

中を通しています。細いパイプなので外に設置すると冷やされて凝縮水

が出る可能性があり、水量を少しでも減らすためにボイラー内を通し

再加熱する狙いがあります。

オリジナルは肉厚の銅管にネジを切った物が使用されていました。

なんとなくネジ部が不安で砲金製のネジ部品を銅管にロウ付けする構造

としました。

火が使える工作開始は3月です。

3月に向けて少しずつ作業を進めてゆきます。

この工作では、配管の長さが変わるので、配管も作り直す必要があります。

今年中に完成すれば大成功です。