「尖った手口」(椎名林檎+Mummy-D)の歌詞 を検索してたら、


歌詞の意味が分からないとか、意味を検索している人が多いみたいで、


解釈も、みんなの深読みの仕方が面白かった。


私はいつも林檎ちゃんの歌を単純に聞いているので、

そんな難しいメッセージソングじゃないように思うんだけど。


字面だけ見てると分かりにくいけど、音楽で聞くと

歌詞がすんなり腑に落ちます。

といっても、人それぞれ、自分の物語にあてはめて感じるだけですよね、

音楽って。


なので、私も自分の解釈を書いてみようと思いました。


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(林檎)

必ず死ぬことが決まっている私たち、

生まれた瞬間に死刑判決が言い渡された

その事実を知った時のこと忘れて生きていないか?

与えられた時間なんてあっという間


日課に追われ

予定調和な人生を送る憂鬱な君

あなたも私と同じ、極刑の執行を待つ身なのに


今日が執行の日なら

出会った人に向けた顔、別れ際の笑顔が遺影になる

かけた言葉、書いた詞が、遺言になる

そこでは言い訳は通用しない
誰かの胸に真実を遺したいなら


だからもっと研ぎ澄ませ

もっと遠くへ、最果てへ行かなきゃならない


牙をむくのは幼稚な証拠

誰かの心に突き刺したかったら

尖ったままではだめだ


(MUMMY-D)

ナイフのようなお前の個性

さあ、刺してみな

絡めとり、受け入れるのが俺のやり方

欲しいなら、俺から奪えばいい


綺羅星のような音楽は全て幻

でもそれを産むのが、人生という終身刑に課された俺たちの罪滅ぼし

だから死ぬまで神経を磨け

消える定めの現(ウツツ)の世界で


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私はこんな風な単純な解釈です。

北風と太陽じゃないけど、

尖った真実をそのまま表現しても、人の心には刺さらない
というのを実感する今日この頃


人生に対する虚無感と、

表現への焦りのようなのが

同居してる不思議な歌という印象です。


Mummy-Dは世界一セクシーボイスだと思う。
ラップの内容もぐっとくるんだけど、

(「さあ刺してみな、棘も花も受け入れよう

欲しけりゃそこから何だって奪っていけよ」って、あー

・・・言われたいっ鼻血

ただ韻を踏んでるだけで意味はない、とか、

ラップいらない、とかの感想をときどき見かける・・・なぜ。

私が聞く時のテンションでは、ここのラップがメインなんだけどなぁ。