サッカー用語になった名選手たち | けぷけ

サッカー用語になった名選手たち

 ペナルティエリアの角、左45度の位置はアレッサンドロ・デル・ピエロの得意な「デル・ピエロ・ゾーン」だ。
 この位置にボールを運べば、デル・ピエロはほとんどゴール枠を外さないと言われている。
 右利きの彼は、ドリブルでペナルティエリアに切れ込み、DFを左足のシュートフェイントで外し、右足でゴールの右隅を狙う。


 このように、サッカー用語になった選手はまだ居る。

 有名なのは元アルゼンチン代表のガブリエル・バティストゥータ「バティ・ゴール」だ。
 これは全く位置は関係ない。
 また、これといったテクニックは無い。
 ただ、自己の持てる全パワーをボールに乗せるだけ。
 ネットをちぎらんばかりの豪快なシュートがバティストゥータの持ち味で、それを称えて付けられたゴールの名前である。


 スタンリ-・マシューズはイングランドの往年の選手である。
 バロンドール初代受賞者でもある彼の得意技は「マシューズ・トリック」と呼ばれるフェイントだ。
 これは、直線のドリブルから左足を素早くボールの左にステップし、相手の重心を左に傾けさせておき、右足のアウトサイドで相手の右側を抜いていく、現在ではもっともポピュラーなフェイントである。
 これはサッカー指導教本に載っている。


 さて、トータル・フットボールの申し子、ヨハン・クライフの技は言わずと知れた「クライフ・ターン」である。
 サッカー指導者の分類で言えば、これはフェイントはなく、ターンになる。
 相手を抜き去る技術ではなく、ドリブルの(又はプレーの)方向を変える動きである。
 軸足の後ろにボールを置き、逆足のヒールで体の後方を通すテクニックだ。
 これは実戦で使えば、ほぼ完璧に決まる。
 是非とも覚えておきたい。


「カズ・ダンス」は技ではないが、敢えてサッカー用語にしておく。