日本、ペルーに敗れる(キリン杯サッカー)
サッカーの国際親善試合、キリンカップ第1日は22日、新潟スタジアムで行われ、日本代表はペルー代表に0-1で敗れた。
ワールドカップ(W杯)アジア最終予選に向けた強化試合で、日本は前半、相手の堅守を攻めあぐんだ。
後半は途中から大黒(G大阪)稲本(WBA)らを投入して好機は増えたが無得点。
終了間際にカウンターから決勝点を許した。
リアルタイムで見れなかったので、ビデオ観戦した。
終始感じたのはペルーの寄せの速さとフィジカルの強さ。1対1ではまず負けていなかった。対して日本は、攻めあぐねるというよりも、やる気の無さが目立った。
期待の大黒も気持ちだけが前面に出過ぎ、確実なシュートが見られなかった。
戦犯は宮本。カウンターの場面では、坪井が相手FWを競り合い、川口が飛び出す。その後ろ、ガラ空きのゴールを埋めるのが宮本の仕事であったはずだ。
今までの宮本なら確実に蹴り出せたボールであったが、その前のプレーで相手ゴール前まで攻めあがってた関係で、戻りが遅れていた。
あの時間帯では攻めるより、確実に勝ち点1を守りにいくところ。W杯予選ではああいった軽いプレーは慎んでもらいたい。
※「親善試合なので点を取りに行った。W杯予選ならそんなことはしない」宮本談(要約)
また、攻撃陣は最悪。特に小笠原と玉田、三都主。相手のプレッシャーに焦り、持ち味を発揮できずに終わった。
小笠原は相手の執拗なマークに苦しめられた。もっとポジションチェンジをしながら、スペースを作り出す動きをしないと厳しい。
三都主は相変わらずわがままドリブルが目立った。相手を抜き去ることに全力を傾けず、早めにセンタリングを上げることも考えないと、相手にリズムを読まれてしまう上、DFの充実も呼んでしまう。
玉田に至っては、ほとんど何もさせてもらえなかった。大黒と比べてパスの受け方やプレースピード、判断レベルの低さが目立った。
唯一の光はボランチの充実。福西、遠藤、そして稲本。
前半、ほとんど相手に攻撃させなかったのは、相手が守っていただけではない。ダブルボランチの堅実な守備があったからだ。さらに稲本の投入で遠藤が活き活きとし、相手は明らかに的が絞れず浮き足立っていた。稲本は試合勘を取り戻したと言っていい。
予選では小野も合流する。贅沢な選択肢が増えたことを喜ぼう。
この後はUAE戦(24日、国立)。
難敵だが、「圧倒して勝つ」位の強い気持ちで臨んでほしい。