人事異動の内示があってから
今週一週間は本当に目のまわるように忙しかったです。
年度末の忙しさと仕事を片付けないといけないのと、
これまでの仕事の引き継ぎ、
新しい職場へあいさつと引き継ぎ、
異動に伴い、いろいろな方にあいさつしたり。
そして昨日の3月30日は、本当に忙しい1日でした。ここまでは片付けたいと思っていたことを、
ほぼできたかな…
それから机を片付けて、
少し遅れて、新しいセクションの歓送迎会に参加して、
ああ、今年度が終わったな~と
4月からの新しい職場のことを考えると、少しもホッとはできないけれど、
仕事も変わるし(しかも出向!)
ずっと行くことを目指していた平昌オリンピックにも無事行くことができて、
しかも、ここ6年間にわたり、大好きでずっと応援してきた選手が、念願の、納得の演技で金メダルを獲得するのを見ることができて、
本当にしあわせな、年度末を迎えているな~と思います。
そして、今日はスターズオンアイス大阪を
見てきました。
オリンピック、世界選手権に出ていたり
全日本選手権のトップ選手が勢揃いの
すごく豪華なアイスショーでした。
試合の時とは違う、少しリラックスした雰囲気の中で、のびのびと滑る選手たち、こちらもリラックスして見れました。
ネイサンもしょうまくんも、よい演技でした。
フィギュアスケートを見ることは、本当に私のしあわせな時間、ストレス解消になっています。
そして3月31日は、私にとっての大事な日。
毎年同じことについて書いていますが、
大好きな選手のことを初めて知って、
ほとんど同時に、
その演技に魅了され、
その演技が終わる頃には、
すっかりファンになってしまっていました。
2012年3月31日。
あれから6年の歳月が流れていきました。
毎年、初心に立ち返る気持ちで、このことを書いています。
それまでも、テレビでフィギュアスケートの放送をたまたま見る程度の、ライトな感覚でした。
その頃までは、男子シングルは3強(高橋、織田、小塚)の時代だった。3人の中では私は、織田くんのスケートが何となくだけど好きでした。
2012年の3月31日。
たまたまテレビの番組表を見ると、フィギュアの世界選手権の放送があることを知り、
なぜか録画をしながら見ていました。
今だったらもっといい画質で録画するけど、
特に何も考えていなくて、4倍で録画していました。
あれ、織田くんはいないんだ~とか思いながら(誰が出るかもよく知らない程度でした。)
ある少年の横顔が映りました。
私はたぶん初めて見ました。
日本にこんなに若い(世界選手権に出てくるような有望な)選手がいるんだな~って見ていました。すると、その少年の横顔にただならぬものを感じ、目が離せなくなりました。
その選手がコールされ、スタート位置につきました。
流れ出した曲は、劇的な
「ロミオ+ジュリエット」
最初の4回転、
あまりの切れ味と美しさにビックリ!
こんなジャンプ、見たことない。
それから彼のスケートする姿、何かものすごく訴えかけるものを感じる。ぐいぐい引き込まれていく。
すると突然、一見何もないようなところでつまづき、倒れる。
しかしすぐに立ち上がり、そのあとの連続ジャンプは美しく成功させる。
ひとつひとつの振付も独特で、何か自分が見たことないような演技だ。
いよいよ最後のステップに入る前、
少年は雄叫びをあげる。
フィギュアスケートを見ていて雄叫びをあげる人を見たのも初めてだ。
ものすごい表情をしていた。そんな顔でフィギュアを滑る人も初めて見た。
彼は最後のポーズを決めて、高らかに片手を突き上げた。
なんかすごい舞台を見終わったような感覚でした。
勝手に涙が出ていた。
少年はあっという間に幼い顔に戻り、
彼も涙を流していた。
ものすごい得点(当時の彼にとって)が出たようだ。
大喜びでコーチと抱き合う少年。
アナウンサーがいろいろ言っていた。
私はそれまで彼のことを知らなかったのだから
その一年前に、彼が震災にあったことも知らなかった。
彼がどのような苦労や努力を重ねて、この世界選手権の場に立っていたのか、
まったく知らなかった。
ただ、その時、その瞬間の
彼の演技だけを見て、
すっかり心惹かれた。
それがこの6年間の始まりだった。
それから実際に、現地に出掛けるまでは、あと9か月くらいあとになる。
ネットを検索して動画を見たりしていたものの、フィギュアスケートは冬の競技で、
まだ夏場にアイスショーをやってるとか知らなかったし、フィギュアスケートはまだテレビで見るもの、と思っていて、
自分がテレビの向こうに映ってる観客の一人になるとか、考えていなかった。
それが変わったのは2012年の全日本選手権のあと。
彼の言葉として伝えられた
「僕が優勝しても誰も喜ばない」
それまでは、彼はすでにすごい人気者で
私などが応援に行かなくても…と思っていた。
同時に少しずつ、現地で見たらどんなふうだろう。一度見てみたい、とも思い始めていた。
やもたてもたまらなくなり、
何とか現地へ行き、応援したいと思うようになる。
そして初めてフィギュアスケートを生で見たのが、2013年1月のスターズオンアイス。
彼が大阪公演にのみ出ると知ってすぐチケットを申込みしたのだ。今からだと信じられないが、彼が出るとわかってからも普通にチケットは買えたのだ。しかもまだ上から二番目に高いアリーナ席も残っていた。しかし、初観覧の私はその高い(良い)席を買えずに、三番目の席スタンドSSにしたのだ。
自分がこの年になってから誰かのファン(しかも自分の子どもと同い年)になり手紙を書くとか考えられなかったが、初めてのファンレターとプレゼントを用意して、初めてのアイスショーに出掛けた。それが今日も行ってきた大阪のなみはやドーム(現ラクタブドーム)だった。
席は遠かったがちゃんとみえた。お目当てのひとは生で見ると、顔が驚くほど小さくて、身体は針金のように細くて、でもキレキレのステップを踏んでいた。(ハロー、アイラブユー)
エンディングの周回の時は、しっかりスタンドのほうを見て手を振ってくれた。
その時の笑顔は今も目に焼き付いている。
おもいでばなしを始めると尽きないが
それからいろいろなアイスショーや試合に出掛けた。はじめは彼だけが目当てだったけど、
同時にいろいろなスケーターを見て好きな人が増えていき、どんどん楽しくなっていった。
スケーターそれぞれに個性があるしそれぞれに魅力あるスケートを見せてくれる。
そして情報を得るためにネットを見ていると、求めてる情報だけでなく、いろいろなことを目にするようになる。
いろいろな選手のディテール、そういうことを知って見るのもまたいいかも知れないのですが、
今、あらためて思うのは
ただ演技だけをみて
目の前に繰り広げられるパフォーマンスだけをもとに
しっかりと味わいたいな、とも思う。
私が彼を最初に見た時のように……。
そしてそうやって見てもやはり
私にとって、いつも深い感動を与えてくれる
一番のスケーターは、ここ6年間、
彼、羽生結弦であることは
変わっていない。
これからも、そんな風に
彼の演技も含め、いろいろなスケーターの演技を見ていくことができたらいいな、
と思います。