平昌から帰ってきてから、観戦のことをブログに上げようと思うのですが、なかなかできません。
翌日からはやはり仕事でいっぱいいっぱいになることも多く、そして連日、結弦くんのニュースがテレビに溢れ、それを追いかけていると、あっという間に一週間、それ以上経ってしまいました。
先週の月曜も火曜も金メダルの歓喜のニュース、
水曜日になると、エキシの練習に登場してニュース、木曜金曜はエキシの練習の合間に仲間とじゃれ合う様子が、そして土曜日になるとオリンピックも終わりに近づき、全体のまとめ的なニュース、日曜日はエキシビションと閉会式、
そして月曜は凱旋帰国。
今日火曜日は朝から
解団式
報告会
外国人特派員協会記者会見
そして日本記者クラブ記者会見
録画に編集追いきれず、寝不足というか、
たぶんテレビの見すぎ、あるいは早送りの画面を見つめていることにより、目が疲れ脳が疲れ、頭がフラフラする状態…。
家族からは前から注意をされているんだけど……
私の家族は、結弦くんを現地に応援に行くことや、試合の放送を録画することには何も文句は言わない。
でも、ニュースや情報系番組を録画して、結弦くん部分だけを残すように編集したりしてると
「インタビューとか、いろいろ取り上げられているのとかは、もういいんじゃないの?」「そんなことしてるから頭がフラフラするんだよ」と注意されています。
それは応援なのか?、と…。
そう言えば、今回の平昌オリンピックのツアーで知り合ったかたに、結弦くんのファンだけど、結弦くん関連のグッズを集めたり、結弦くんが載ってる本や雑誌をほとんど買わない、という人がいました。アスリートとしての、彼の演技が好きなので……とのこと。
本当に、そう割りきれたらいいなと思います。
私ももちろん、アスリートとしての彼が好きなのだけど、その人柄がにじみ出ている彼の容姿も、ものすごく好きなので、本、雑誌、映像、等々、集めてしまう……
しかし、どこかで線を引かなければ、とは思っています。
前置きがまた長いですが、過ぎていく日々の中で、今の気持ちを、とりとめがないですが
書いておきたいです。
今はまさに、オリンピック後の羽生旋風のまっただ中にいますよね。
本当に2月11日、彼が韓国入りしてから
世界が一変してしまいました。
そこから、物語が始まっていました。
もちろん水面下の、それまでの物語があった上でのことだけど、
いろいろなことが明らかになっていった。
今回平昌に行くにあたり、いろいろ覚悟していた。
いくら結弦くんでも、
怪我をし、その回復が遅れ
ずっと練習できなかった中で
しかも復帰戦がオリンピックで
そんな完璧な演技を望むことはできないだろう
と…。
でも彼の、その時できる最高の演技をしてくれたら、それを見せてもらえたら、それで充分だと。
そして彼はその時できる最高の演技をして
そして金メダルに輝いた。
それはご自身はもちろん、多くの人をしあわせにする金メダルだった。
そして彼が金メダルをとった瞬間から
世界はどんどん変わっていった、ように感じている。
長い長い水面下の努力が
または、土の中にずっといて我慢していたものが、やっと芽を出しあっという間に伸びて、大輪の華を咲かせたような…。
話しはあちこちいきますが、結弦くんの試合の時、いつもジャンプの成否だけにとらわれがちだったけれども、今回はステップやスピンやジャンプ以外の部分もしっかり味わいたいと意気込んでいて、それが実現できました。
ちょっとだけ入っているスパイラルのような部分や、ハイドロの美しさもいつもにも増して際立っていました。そして大好きなジャンプの美しさが最高でした。
やはり奇跡のような、美しい演技でした。
また余談ですが、家族もテレビで男子シングルフリーの演技を見ていて、
それぞれにいろいろな感想を持ったようですが
結弦くんの金メダルが決まった時、娘は
「出来すぎた話やね」と言ったそうで
旦那さんはそれに対してちょっと怒ったそうです。旦那さんは結弦くんのファンではないけど、私が結弦くんをずっと見ている横でそれとなく見てきているので、またこれまでどれだけの努力をして今の場所に立っているかを私と同じくらいには知っているので
「簡単にできたことではないんや」というようなことを言ったようです。
私は娘の反応ももちろんわかるのです。
娘は結弦くんと同い年。そして結弦くんのファンではありません。特にスケートのファンというほどではないけど一緒に試合を見に行ったこともあります。2014の埼玉の世界選手権。その時結弦くんと町田君が大接戦の末、結弦くんが勝利しました。どちらかといえば町田君を応援していた娘は、今回と同じような反応をしていました。
娘から見ると、結局は結弦くんが勝つというストーリーに見えるようです。娘はすべての試合を見ている訳ではないので、結弦くんも世界選手権でハビエルに2回も負けているんだよ。いつも勝つわけではないんだよ、となぜか私は帰ってから力説していました。
話しはまたとびますが、多くの人に応援されている結弦くんですが、
みんなが自分と同じと思っていてはいけないな、と思った観戦でした。
私はツアーで行ったのですが、ツアーの中にはいろいろな方がいらっしゃいました。
結弦くんのファンが多いですが、しょうまくんのファン、他の選手のファンの方もいらっしゃいました。また、これまで参加した観戦ツアーはかなりのフィギュアファンというか、はっきりと誰かのファンっていう感じの人ばかりのように思っていたのですが、オリンピックは逆にもっとライトな、オリンピックだから見にきた、という感じの方もいらっしゃって、本当にいろいろでした。
でも韓国人のガイドさんは、日本からのツアーだから当たり前のようにみんな結弦くんファン前提で話をされていたので、いろいろと気づいてしまった私は、変に気を使ってしまいました。
フリーの、第3グループくらいからは、まわりに気を使っている場合ではない。私は結弦くんの応援に来ているのだから!と自分に集中するようにしました。
話しはまたあちこちとぶのですが
結弦くんが金メダルになって嬉しいのはもちろんですが、予想通りというか、予想を越えるフィーバーぶりに、ソチで金メダルとった時のフィーバーぶりを思い出して、あのときもフィーバーについていけなくなって、ちょうどオリンピック男子シングル競技以降、仕事が滅茶苦茶繁忙期に入っていたので、流れについていけないというか、流れから離れざるを得ない状態だったので、一ヶ月くらい情報から離れていました。戻ってきたら世界選手権の前でいい感じに試合前の緊張感が感じられる状態に戻っていたのですが、今回は今後どうなるのでしょうね。
今日の六本木のオリンピック帰国報告会
オリンピックっていうのは羽生さんにとってどれだけ大事なのかな、という修造さんの問いに対して
「スケート人生だけじゃなくて、しかも今までだけじゃなくて、これからの人生もすべてかけた結果がこの金メダルだと思っているので、自分がかけたぶん、喜んでくださってるのをすごく嬉しいですし、その喜びがまた自分の喜びにもなっているんで本当にありがとうという言葉が一番伝えたい言葉ですかね」
これからの人生もすべてかけた金メダル
彼が2大会連続の金メダリストになってやりたいことって、ファンは大体わかっている。
これまでも折にふれて言ってきたこと
金メダリストになれたからこそ、できることがあると。
それを思うと、この結弦くんの言葉を聞いて
涙が込み上げてきた。
彼はいつも覚悟をしている。
あることをやりとげる覚悟。
「私にとって勇気とは覚悟すること、」
小平奈緒さんがおっしゃった言葉が思い出されます。
若い選手達が人生をすべてかけて
覚悟をして臨んだ闘いを見てきて
自分はそれを見て、
今後どうしていくのか。
自分の人生は彼らに比べたら残りははるかに少なくなっている。
いつも結弦くんはじめアスリートの方々から力をもらっている。
すごいな、素晴らしいなと
彼らを見ているだけではいけないと
自分は思っている。
特別なものは何も持っていない自分だけど
レベルは違えど、やはりいつも思うこと
彼らの存在に、頼ってばかりいてはいけないなと…。
自分の生きがいは、自分で見つけなければ…と。
日本記者クラブの会見では、さらにいろいろなことを語ってくれた結弦くん。
きっと自分に対してよくない意見もいっぱい見て聞いてしまっているんだろうな、と想像できる発言とか。
でも、最後に
結弦くんが書いた言葉を見せてもらえて
「自分自身を貫く」
そうだ、
そうだね。
それが一番、あなたらしい。
そして私も、自分のいる場所でだけど
そういうふうに生きたいと思う。