今日は寒かったです。
5年前も、こんな寒い日でしたね…
今日はピアノコンサートに行ってきました。
「天と地のレクイエム」作曲者の松尾泰伸さんの
コンサートです。
前半はややゆったりした、癒しの音楽でした。
心地よくて、眠りを誘うような…
後半に入る前に、松尾さんのお話しがありました。
以下、断片的な記憶ですが…
▫️▫️▫️▫️
あの日、テレビで見ていた。
とても現実のこととは思えず、
気がついたらピアノの前に座っていた
曲は何日かにかけて「降りてきた」
初演は2011年9月和歌山の有田川、きびドームで
演奏は最初、6分だったが演奏中ものすごいエネルギーが湧き起こり、中間部の3分くらいを「いただいた」9分の演奏になった
演奏中体調が悪くなり、これ以上入りこむと命がなくなってしまうと思った
YouTubeにその時の演奏がアップされた
もうこの曲は(体調が悪くなるから)弾けない
アルバムから外していた
まわりから、どうしてこの曲を入れないのか、と言われ、やはり「3.11」をアルバムに入れることにした
レコーディング、奇跡的に一回でノーミスで弾けた
「紫のルン」に収録された
以後、演奏できるようになった
昨年5月に
天才フィギュアスケーター
羽生結弦選手サイドから連絡があった
この曲で2015-2016シーズンのプログラムを作らせてほしいと
自分がこの曲を作ったという意識がない
羽生選手が演じて、たくさんの人が聴いてくださるようになった
この曲もたくさんの人が演奏してくださってる
石巻の大川小学校にも連れて行ってもらった
今日のタイトル「わすれないで…」は
こどもたちの言葉
(しばらく沈黙)
この話をすると、こどもたちを思いだして
つまってしまうのですが…と
▫️▫️▫️▫️
その後、3.11「天と地のレクイエム」が
演奏されました。
聴いている間、ここ最近テレビでたくさん放送された震災当時の映像が
ずっと頭に浮かんできました
そして、結弦くんが舞っている姿も
3.11「天と地のレクイエム」を含めた後半の4曲は激しさのある曲でしたが
やはり後半の曲のほうが強く印象に残りました。
松尾さんは魂を込めて、持てる力のかぎり
出し尽くして弾いておられるように見えました。
アンコールで
「天と地のレクイエム」ショートタイプ
羽生選手のエキシビジョンバージョンを弾いてくださいました。
そしてオープニングで演奏されたハンドベル
「ベルトゥッティ ルピナス」と共演
「五色の虹」という曲を演奏されました。
ハンドベルの音色にも癒されました。
終演後、ロビーで松尾さんはサインに応じていらっしゃいました。
3.11「天と地のレクイエム」の
オリジナルバージョンもショートタイプも
どちらも素晴らしく
どちらもまた聴きたかったので
それぞれが収録されているCDと
ピアノは弾けないけど楽譜も購入しました。
私の番がくるころには「はやくはやく」と急かされていらっしゃいましたが
サインしてしっかり目を見て「ありがとう」とおっしゃって、
しっかり握手
温かかったです。
優しそうな、ふんわりした印象を受けました。
音楽によって癒され
またあらたに進もうという気持ちが湧いてきたら
いいな…と思います。