中国ドラマ | 村上耕平オフィシャルブログ「Kope of Life」Powered by Ameba
こんにちは!こぺです。
久しぶりのドラマレビューです。

今回観たのは、【中国ドラマ『武則天 -The Empress-』(原題:武媚娘传奇)】
全82話(2015年)です。

中国史上ただ一人の女帝として今もなおその名を轟かす「武則天(則天武后)」。
“中国三大悪女”の一人としても広く知られる彼女の数奇な生涯を、
総製作費56億円という壮大なスケールで映像化した話題作。
中国のトップ女優、范冰冰(Fan Bingbing)が演じる“セクシーすぎた武則天”は本国で話題騒然となり、
2015年の中国ドラマ視聴率No.1を記録。
身分も低く、後宮内でも下級の側室だった彼女は、
いかにして女帝まで上り詰めたのか?その大いなる野望と真実が今、明かされる!


といったワクワク要素満載で衣装やメイクが華やかで素敵!!絶対観たい!!!と思っていた作品。

今回、全82話という自分が観たドラマ史上最長の長さ…!!!(笑)


ですが、女帝になり大極殿の中心に立ち、両手を広げたドヤ顔の武則天(主人公)が観たい!!(笑)
と思ってたので頑張って最後まで観ました~。

そして達成感がすごい。

※ネタバレ要素失礼します。

今回のストーリー。

僕は正直歴史に詳しくなくて、だからこそこのドラマを観ながら勉強もしたいと思い、
すごく歴史に興味がもてました。


今回の武則天は三国志(220~280年代)や、今流行ってる映画【KINGDOM】秦の時代(206~221年)

よりもっと後の唐の時代(600年代)の話なのですが、日本だと飛鳥・奈良時代くらいでしょうか。


わかりやすく言うと、王様の周りにお姫様がたくさんいて、
誰が王様の心♥を射止めるか…?というようなお話なのですが、(ざっくりしすぎ?(笑))


そのお姫様たちはあの手この手を使って必死にアピールをしていきます。
命の危険にさらされることも。

その中でも武如意(ぶにょい=武則天の別名)は他の女性とは一目おく美しさだけでなく、
強さや、生命力、判断力が優れていて
皇帝の心が彼女に惹かれる理由がわかります。

例えば、武如意は承慶殿に忍び込み大事な皇后の仮面をこっそりつけて

一人で蘭陵王を踊った時があり、その姿を観た皇帝は彼女に惚れるんです。

その大胆さと、皇帝の前でもまっすぐに率直な姿でいれる天真爛漫なところが魅力的に見えたのかもしれません。



武如意は他の側室からは嫉妬や、妬みから何度も命の危険に合いますが、
頭の回転の速さで命からがら何度も潜り抜けていきます。




僕が武如意に惹かれたのは、各国の特使を招いた大朝会。

徐慧(武如意の唯一の親友?だった子)の代わりに日本からやってきた棋士の物部天守(松島庄汰)と将棋をし引き分けにして負かせた時。

そしてその褒美として贈られたたくさんの菊の花の前にして

「この中でどの花が一番美しいかか当ててみろ」と、

なぞなぞのような事を言われるんですが、そこで武如意は一輪の菊の花を残しすべての花を燃やします。



そして燃える菊の花壇の前から残った一輪の菊を口にくわえ「この花が一番綺麗です」と登場した武如意が
清々しくカッコよかったです!



この出来事は陛下(李世民)だけでなく陛下の息子の雉奴(のちの皇帝)も惚れてしまうシーンでした。



あと好きだったのは、皇子と弓の腕比べをしようと言われ、
皇子は帽子を振り上げそれを射落とし、

それを見た武如意が馬に乗り、陛下が射落とした菊の花をくわえ、駆け抜けるシーン。

菊の花が武如意の周りにヒラヒラ散らばり、音楽も流れとてもロマンチックなシーンでした。

このパフォーマンスが陛下に認められ、武如意は媚娘(びじょう)という新しい名前をいただき、

たくさんの人に印象的な光景になり、その後絵師により”馬に乗り菊を持った武如意の絵”が
描かれ陛下の部屋に飾られます。

この絵が素敵なのでもっと近くで観てみたかった…!!!



陛下にも認められ順風満帆なように見えた武媚娘なのですが、

ある悪い噂が流れ始め、ピンチを迎えます。

それは、李淳風という欽天監(天文現象を基にし国家の安全を占い守る人)から「唐の世は3代で滅び 
その後は女帝武氏が取って代わる”」という予言、

そしてそれを阻止するためには「武」という名前がついている人を殺すよう訴えます。

これが後々まで武媚娘を苦しめることになります。


そしてそれをチャンスに思ったたくさんのライバルたちが武媚娘を陥れようとたくらんでくるんです。。


宮殿での美しさと残酷さに紛れた生活に慣れ、人間らしい感情が薄れてしまいそうですが、

途中、武媚娘の心が揺らぐシーンがありました、それは陛下を追い北伐に行った時、
李牧という武媚娘の幼なじみに再会するシーン。

宮中で心が痛んだ武媚娘を見て、「僕と一緒に宮中から逃げよう」と言い、
その時の表情が一瞬揺らぎ少女のような顔でした。
しかしこの北伐に行ったことがバレてまた「武」の災いを不安視する声が広がります。

武媚娘の命の危険を感じた陛下は武媚娘を守るためにあえて「もう君には二度と会わない」と武媚娘に告げます。

その時、二人の前を通った水牛(毎晩同じ時間に水汲みをしてる)を観て武媚娘は

「陛下、あの水牛に鈴をつけてください。」

「そして、鈴の音を聞いたとき、私を思い出してください。」

と泣きながら言います。二人の切ない絆が結ばれたシーンでした。。♥

その後、陛下(李世民)は亡くなり、三代目皇帝が雉奴(=高宗)になり高宗と愛し合い高宗は亡くなり、
その跡を武媚娘が継ぎます。(またまたザックリしすぎですが笑)

きっと権力や自分のためにここまで貫き女帝となったわけでなく、愛する人のため、子供のため、
誰かのためだったからこそ、強くなれたのだと思います。

このドラマでは

結果的に宮中には友達と呼べる人はいないのかもしれないけど、そこは住むところではなく、あくまで人々が通り過ぎていく場所。


その世界でトラブルを受け止め、愛を注ぎ、全力で一人で生き抜いた彼女の姿が印象的でした。


このドラマの第一話が冒頭で結末を見せる倒置法になっていて、今一話を見返すととてもエモいです・・・!!

壮大なスケールと豪華絢爛な衣装・セットで浮世離れした非日常が味わえます。ぜひご覧いただきたいです!!

評価★★★★☆(勉強してからもう一度観たいので)