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Kowing wing

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仕事からの帰り道、いつものように自転車で住宅街の裏通りを走っていると蝉の鳴き声が聴こえてきた。
昼間はジージーとうるさい程に鳴きわめいている蝉たちが、ジ、ジ、ジジとぜんまいを巻くように鳴いていて、まるで深夜に眠る人間たちに気を遣っているようでなんだか申し訳ない気持ちになった。

今までまったく気にした事はなかったが、そもそも蝉って夜に鳴くものだったかと帰宅して調べてみると、蝉の鳴く気温帯というものがあって熱帯夜の時に昼と間違えて鳴いているのではないかとのことだった。電灯の明かりも勘違いの原因のひとつとのことで、この熱帯夜が温暖化が原因であった場合、彼らの生活スタイルを変えてしまったのは僕ら人間の責任なのではないかと思い僕は更に彼らに対するお詫びの気持ちが増幅していくのを感じた。

しかし続きを読むと、蝉は元々熱帯地方の出身でタイでは暑すぎて昼には鳴かず夜に鳴くのが普通らしく、タイスタイルが本来の蝉のスタンダードなのではないかとの事だった。

そこまで調べて、昼間の疲れはあるかもしれないが、鳴ける時間が増えたという事はそれだけ異性にアピールする時間が増えた事になったとプラスに考え、他の類の生物に気を遣うより限られた時間の中でもっと精一杯生きるべきだし、夜中にジージー鳴きわめいたところで人間たちもわざわざ殺しにやってくる事はないはずである。
大丈夫!ガンガンいこうぜ!

先ほど出会った蝉にエールを送ったところで、それはそっくりそのまま自分に返ってきた。

今まで蝉に対して興味を持ってこなかった事、今まで毎晩ジ、ジ、と鳴いていたのに今夜に限って自分がそれに気づいた事、そして今の自分。それは蝉から自分へのメッセージだったのではないか。もしくは自分の中に隠されたおもいに彼らが気付かせてくれたのではないか。

改めて彼らに感謝の気持ちを抱きつつ今初めてのブログを投稿しようとしていると、外から鈴虫のリーンリーンという鳴き声が聴こえてきた。