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Kowing wing

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2年前から何度も書き直し、最終的に今年の春にまた一から全て書き直したものの投稿です。



20161215日、恵比寿リキッドルーム、サニーデイ・サービス TOUR 2016最終日に行きましてそれについて書こうと思うのですが、ただその前にちょうど一年前20151213日の東京グローブ座でのサニーデイのコンサートでの感想をひとつだけ残しておきたくて、そこだけお付き合いいただければと思います。


そのコンサートの中盤くらいで今日を生きようという曲をやりまして、この曲は98年に出た曲でサニーデイでは珍しいメッセージソングのようなタイトルなのですが、この曲のサビでは『何も知らないふりして今日を生きよう』と言っておりまして。つまり皆今日を生きれない事を知っているので「何も知らないふりして」生きなくてないけないと、これはたしか当時のクイックジャパンか何かのインタビューで曽我部さんがそんな事を語っていたと思います。

自分はこの曲にかなり感銘を受けていまして、そのインタビューを読んで以来ずっとこの曲を自分のすぐ横に置きながら生きてきたような気がしています。

あれから17年経って改めて今の状況を見てみると、今日を生きれない理由が更に遥かに増大している事に気付くわけでして、その理由もかなり深刻だったりするわけです。ホントにヤバい事態になっているのをみんな知らないふりして今日を生きている、というか生きていかなければならない時代になってしまっているわけですね。

僕はまるで大人になって乗るイッツァスモールワールドで味わうそれと同じように懺悔室にいるような怒りや悲しみを突きつけられたわけです。

今からだと18年前になるのですが全くその魅力が衰えないというより今聴かなければならない、サニーデイ側からすると今歌っておかなければならない曲だったのかもしれません。真相はわかりませんが笑。


その次に「愛し合い 感じ合い 眠り合う」という曲をやりまして、この曲は2014年に出た「Sunny」というアルバムの収録曲なのですが、発売前にYouTubePVが公開されて曲も映像も本当に素晴らしく、個人的に2014年のベストソングでして、この曲はバンド感はあまり無いのですがソロではなくサニーデイとしてでしか醸し出せない空気と言いますかそんなものがあるんですね。曲の中で『それは魔法ではない それは夢ではない』という歌詞がありまして、君が今感じているものは夢でも魔法のせいでもなく現実なんだよと言われるわけです。でも怒ったり悲しんだりそんな悲観するためだけの世界ではなく、僕らに出来るのはただ愛し合い、感じ合い、眠り合う事だよとそっと耳元で教えてくれるわけです。まあそれも真相はわかりませんが。。

文字にすると自分の文章だととてもちゃっちい感じになりますが、まだ聴いた事のない方は是非聴いてみてもらいたい曲です。何かごちゃごちゃ言いうものではなくて『感じる』曲ですね。音楽は芸術なんだと改めて思わさせられる素晴らしい作品です。PVもホントすばらしいので是非。


そんな現実を実感したところで次に『魔法』をやるんですね。現実を分かち合ったところでちゃんと改めて魔法をかけてくれるわけです。優しい!曲中もずっとこの人たちはすごいなぁとすごい事やるなぁと、それ以降も演奏もステージの照明も凝っていて素晴らしいコンサートだったのですが、僕はこの3曲だけでもうお腹いっぱいでした。


そして本編の2016年のリキッドルームでのライブの話に。このツアーの前に出た「DANCE TO YOU」というアルバムが中心になるライブではあるのですが、僕がこのアルバムで一番感動した曲がありまして。「桜 super love」という曲なんですけれども、アルバムの8曲目に入っておりまして、初めてこのアルバムを聴いた時に1曲目から順番に聴いていって何も期待せずにこの曲が始まった時に最初の『きみがいないことは きみがいることだなぁ』という歌詞で心を掴まれましてそこからずっと涙が止まらないくらい感動してしまいまして、何かその時の自分の状態なのかわかりませんがこれは真実の曲だと感じまして。そのまま数え切れない程ずっと何度も何度も繰り返しこの曲を聴いていて、アルバムの最後にもう1曲残っていたんですけれども結局その時はそれを聴かずに終えてしまいました。

ただその時インターネットで色々検索してもこの曲で特に感動した旨の感想を見る事ができなかったのが少しさみしかったですね。

僕はこの曲がこのアルバムの肝になる曲だと勝手に思ってまして、時系列的に言いますとアルバム発売前に「セツナ」のPVが発表されまして、その後に「パンチドランク・ラブソング」のPVが発表になり、「Im a boy」のPVと発表されていきまして、セツナはPVで、パンチドランク・ラブソングはアルバムの4曲目に収録されていて急にアップテンポの曲になり何も考えず聴いているとすごく好印象になりやすい位置に持ってきているのですが、僕はわざとそうしているのだと考えています。つまりミスリードですね。別に両曲もとても良い曲なのは間違い無いので全くミスではないのですが、曲順もPVを上げる順番もその時期も全て計算されたものだと思っています。実際その2曲が良いという感想がネット上でもよく見ましたし、ライブでも曲が始まると歓声が上がり人気曲という雰囲気でした。このやり方は正しかったんだなと思いました。

この時のセツナのライブは本当に素晴らしかったです。曽我部さんがラジオ出演時にこの曲は元々はもっとアップテンポの感じで声も大きく歌う曲だけどCDではこんな感じでカッコつけてます笑と言っていたのですが、もうバンドのライブでは全員狂ったようですごい演奏でした。特にキーボードの上にテルミンが置かれているのですがそのテルミンを高野さんが狂ったように演奏していまして、それが更にその世界観を深めていて本当に良かったです。この時はさすがに興奮しました。

「血を流そう」という曲のアレンジも素晴らしかったですねぇ。ちなみにこのライブツアー限定で発売されていた「お土産用DANCE TO YOU」という冊子にこのアルバムのremixCDが入っているのですが、その中でも「苺畑でつかまえて」と「血を流そう」のremixが最高にカッコ良くて好きです。限定盤なので持っていない方は持っていそうな知り合いに今すぐ連絡してぜひ借りて聴いてみて下さい。

話が色々脱線しましたが、そんな感じで僕は桜super loveが大好きでどうしてもライブで聴きたくてそれを聴きに行ったと言っても過言ではない程なのですが、最後の方のすごく良い時間帯で聴く事ができました。まあ全体的にアルバムの曲順通りに進んでいただけなのですが。。曽我部さんが曲名を言うと後ろの方で少しだけ歓声が上がっていました。


ライブ後はtwitterでのツアー感想ツイートのまとめというものができていて確認するとやはり絶賛ツイートばかりで、まぁまとめている段階で変な意見は除外していると思うので当然といえば当然なのですが、個人的にはもう少しそうではない意見も見たいなと感じておりまして、と言うのも僕も大満足とは言えないとこがあったわけです。

言葉で伝えるのはとても難しいのですが、サニーデイにはもっと聴いてる人を突き放してもらって良いと言いますか、セツナや血を流そうのような、あれはホントに良い意味での裏切りと言いますかいやホントに凄かったです。ただ、他の曲などでソカバンの時のような向こうからこっちに歩み寄ってくるようなみんなで一体になってみたいな事はしなくて良いなと感じました。

個人的な印象で以前からずっと引っかかっていた事なのですが、今回で言うとみんな『サニーデイのライブに来ている』という行為だけで満足してしまっているような、あとは全部演者任せというか、ホントにどう言って良いか難しいですが、何というかですね、そういうお客さんをぶっ飛ばすようなライブをして欲しいんです。確かにセツナで1発ぶっ飛ばされましたけど格闘ゲームで言うところの大きなダメージは食らわせたけどまだ体力ゲージは残ってるんです。そこからあと12発とは言わずに全体を通して圧勝してほしいなと思うんですね。なんだったんだ今日のライブはと思わせて欲しいです。軽々しくイエーイなんて言わせないような。「恋におちたら」のイントロでキャーみたいなのは定番といえば定番ですが、そんなサービスはしなくていいよと思っちゃうわけですね。ホント心がねじくれ曲がっていて申し訳ないなと自分でも思いますが、多数のファンが求めていることになんて答えなくていいですよとは思うんです。宮崎駿の作品の『対大衆』的なメッセージのような感じですかね。常に僕らの前にいてどうせお前らはこっちの世界は理解できないだろうけどオレらはこっちに行くよみたいな存在でいて欲しいんですね。一緒にこっちに行こうぜ!みたいなのではなくて。なんか反抗期の中学生みたいな事言ってますが笑。そしてお客さん側も受け身だけではなくて何かお互いに化学反応的に起こる何かを期待し求めていってもいいのかなと思いました。まあ


でも、たぶんサニーデイ・サービスは正しい


そんな事も全部彼らの仕組んだ罠かもしれないですしね。

真実なんてそんな表面的なところには無いわけですし、ほんの一瞬真実があるだけで、というかその方が良いのかもしれないですね。

サニーデイの音楽も後々になってようやくその凄さに気付く場合もあるわけですし。いまだに曽我部さんのインタビュー記事なんかを教科書を読むように食い入るように読んでしまいますし。ミザリーみたいですね汗

今回のライブもいつか全てを肯定できる時が来るはずだと、そう信じて今日を生きようと思います。


という感じで1月ごろからだらだらとこんな文章を書いていたのですが、もう季節は春ということで桜 super loveのシングル盤の発売が決まりMVが公開になり、今手元にあるわけですけれども、2曲目のラブリーサマーちゃんremixが本当にすごい。原曲のサイドストーリーと言いますか真実が見えるというかそんな感動的な作品になっています。やはり才能のある人は羨ましいなと改めて感じてしまいますね。

MVの方も原曲を聴いて想像した事がそのまま映像になっていてこれはこれで泣けるんですね。ホント全てが素晴らしい作品です。

また、このCDにはライブ音源も収録されておりまして「セツナ」と「血を流そう」もきちんと収録されていてやっぱりサニーデイ・サービスは正しい。そう感じました。ただ自分は音源だけ聴いてもライブで感じた感動の10分の1も感じないのでライブに行ける機会があれば是非行って生で聴いて観て欲しいと思います。