字は心をあらわす | 徒然コオロギ庵~旅する似顔絵師~

徒然コオロギ庵~旅する似顔絵師~

一年の半分を旅に過ごす似顔絵師コオロギの日々の雑記。趣味の古墳巡り&地質巡り&車中泊アレコレetc徒然とだらだらと書き尽くします

続、写経について。


私自身、かなり久々の写経でした。


だいぶ前に奈良の薬師寺でして以来かな。


しかし今回は宥心さんに写経について

写経する際の心について教えていただき

書道の千葉先生からは筆の持ち方や姿勢について教えていただき


※コオロギさんには何も教えないので自由にやってくださいと言われましたが(笑)


なんとも豪華で本格的な写経でした。



お経を書いた最後の行に

『為 ○○…』

何のために写経するのか、

心願成就や家内安全など書き入れます。


写経している間も心のなかに願い事を思いながら書くのがいいのですが


いざ書き始めると

上手く書こう

とか

筆の持ち方注意しなきゃ

とか

墨を多くつけすぎた!

とか

この字の書き順どうだっけ?

とか


願い事以外の雑念で頭がいっぱい(笑)


いかんいかん!



願い事を心に取り戻したり

また雑念がよぎったり

そんな繰返し(笑)


それでも

純粋に字を書いているときの心の穏やかさといったら

なんとも心地よいものでした。


写経はお経が書かれた紙の上に半紙を置いてなぞるのですが


同じ文字をなぞっていても

人それぞれの出来上り。


使っている筆や

書いているときの心によるものなのか

その人の個性なのか(笑)


面白いなぁと。

似顔絵も

同じ顔を描いても

似顔絵師によって全然違う仕上がりになるもんねウインク


仕上がりだけでなく

書いている間に思っていることも人それぞれ。

今回の写経に参加された方のブログです。

南北朝についての日記?


なんと

NO南北朝時代 NO LIFE

という方で

南北朝時代を語るときの目がキラキラ!



戦国や幕末好きな人は多いけども

南北朝LOVEな方は初めてお会いしたかも。


古墳時代LOVEも少数派ですが

少数派同士、親近感沸きまくり(笑)


しかも

南北朝時代の楠木正成さんなんかは

我が町枚方のとなりとなりの四條畷に縁があるとか。


この北河内一体を古墳時代以前の視点でみることはあっても

南北朝時代視点でみることはなかったかなと。


ちょっと気になる。

これからは南北朝時代も気にしてみよう(笑)



私は、

雑念とともに

南北朝時代ではなく奈良時代のことを思っていました(笑)


中学時代に読んだ

井上靖さんの『天平の甍』。

鑑真和上を何度も遭難しつつ日本へ連れてくるお話し。


そのなかで

唐にある膨大なお経を、日本へもって帰るため黙々と写経するお坊さんが出てきます。


何十万というお経を写経。

コピー機もない時代だもの(笑)

印刷技術もまだか?


その写経したお経が、、

鑑真を乗せた船とともに遭難し

なんと、海に沈んでしまいます。

そして、お坊さんは気が狂ってしまいますチーン


そりゃ、気が狂っちゃうよね。。


写経しつつ、

そのお坊さんのことを思い出しました。


それともうひとつ

同じく奈良時代の聖武天皇。


全国に国分寺、国分尼寺を67ヶ所建て

国分寺には金光明最勝王経を

国分尼寺には法華経を

写経して納めさせます。


ひそかに、全国に残る国分寺、国分尼寺を巡るのをライフワークにしてるので

金光明最勝王経と法華経の写経もしてみたいなぁ、、なんて。


そんなことを思いつつ書いてました。


今回は般若心経を写経しました。

そのなかに

『礙』という字がありました。

石へんに、、疑う!?


石を、、疑う?

石LOVEちゅー


なので、疑わないで(笑)


で、どんな意味?

後で調べたら『さまたげる』という意味でした。

なるほど、、なんとなくわからなくもないか。



というこで

写経するというだけで

心の穏やかになり

奈良時代や南北朝時代にもトリップできたり?

筆で字を書く日本の心にも触れられたり


素晴らしきかな。


またやりたいなぁー!