もう何年も前だけど、

北海道の某市(北海道東部の港町)で

仕事していたときの話です。

 客先で管理している

4LDK、駐車場付き一軒家を

格安で貸してくれるという

話が合って、それまで住んでいた

賃貸マンションの 間取り、

家賃の高さに嫌気が差して

いたので、その話に飛びつきました。

 

 同じ町に住んでいる叔父さんに

手伝ってもらって引越ししたのですが、

「なんだかこの家は、良くないぞ、

 気をつけろよ」

など言われたのですが、

全く気にもしていませんでした。

 

 それから、

一週間ほどたったある日の夜中に、

1Fの六畳間から、

「ガタガタ、ガシャーン!」

と言う大きな音で飛び起きてみると、

 なんと洋服ダンスが倒れてきました。

服を満載していたので相当重いし、

地震等もなかったのに。 

次の日は気味が悪いので、

友人たちと引っ越し祝いと称して

ナベパーティーをしました。

(私の本心は一人がいやだったのですが)

 その時も、カセットコンロの火が

突然「バフォ」っと、

燃え上がったり、

テーブルの上のコップが

誰も触っていないのに倒れたり.......

 

 出来るだけ考えないように

生活していたのですが、

1ヶ月ほどたって、毎晩毎晩、 

熱を出すようになってしまい

「絶対何かある」

と確信した私は、隣のおばさんに

「前の住人の方って

 どんな人だったんですか?」

と 聞いてもなかなか教えて

くれませんでしたが、食い下がると

『事業に失敗し自殺されている』、

『6畳間で発見された』

などを教えてくれました。 

3ヶ月ガマンしたけど、

限界だったので逃げるように

引越ししましたが、

姿は一度も見ていませんので

心霊と呼べるかは疑問ですが、

その後は何もありません。