父が入院していた時、

容態が変わり、夜中に病院に行きました。

 非常出口の明かりと自動販売機の

明かりのみの来院用の待合席で待っていると

 弟がしきりに頭を下げていました。

それに気づいた兄と母と私が弟に 

「何してるん?」 と聞くと、

弟は 「違う場所で待った方がいい」

 と言うので、

みんなで席を立ちましたが弟は、

頭下げてた場所をずっと見ていました。

 後で聞くと、

非常出口のところに看護婦さんがいて、

頭を下げていたそうです。

 

でも、自分以外見えていない事に気づき、

場所を変わるように言ったそうです。

 

その後、父の容態は落ち着いたのですが、

その看護婦はだれだったのかは、

いまだにわかりません。